国外プロジェクト

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スリランカってどんな国?

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国土

P1080633.JPG仏教、ヒンドゥ、イスラム文化などが混在しています土地は北海道の8割くらい、島の南北の長さは約440km、東西は220kmです。その中で2000万人近い人々が暮らし、各民族は、シンハラ人73%、タミル人18%、ムーア人8%となっています。上記の他にも、先住民族である“ヴェッダ”や、ポルトガル・オランダ人混血の“バーガー”もいます。人口密度は、1平方Km当たりの人口が309人です(日本は336人、北海道は67人となっています)。

島はほとんど平坦か丘陵で、中部~南部で高度を上げ、最高地点はピドゥルタランガラ山(2,524m)です。

気候

DSC_0253.JPG中部州の紅茶栽培地気候は熱帯性であり高温多湿で、海岸部・低地では年平均気温28°Cです。中央部の高地では気候は冷涼で、ヌワラエリア(標高約1890m)という避暑地では、年平均気温18°Cと一年中、春のような気候です。ほとんどの地域は5月~10月が多雨期で、北部・北東部では12月の多雨期を除いては乾燥しています。

スリランカ全土で、雨季・乾季の周期が変わり、干ばつや局部的な豪雨による洪水・地すべり被害が頻発しています。気候変動の問題は、食料生産にも影響し、今まで二期作が可能であった地域が不能になったり、稲が洪水ですべて流され収穫不能となり、食料価格の上昇要因の一つとなっています。

また、北中部州を中心にフッ素汚染水の問題も古くから存在しています。

暮らし

女性の社会進出は、他のアジアの国と比べると進んでおり、世界で初めて、女性の大統領を輩出した国です。一方で、貧しい世帯の女性が、子どもを残したまま、経済発展が著しい中東に出稼ぎに行かざるを得ない現状があるのも事実です。
医療は基本的に無料ということもあり、平均寿命は74.1歳(男70.3歳 女77.9歳(2007))で南アジアの国々(インド:63.7歳 ネパール:66歳)と比較しても長寿の国であると言えます。また、出生率は、2.3人(インド:2.7人 ネパール:2.9人)となっています。

P1110658.JPGよく見かける家族全員4人乗りのバイク!? 昨今の食品価格やエネルギー価格の高騰傾向で、一般市民の生活は大変になる一方です。人々の給料は、日本人の1/10ですが、ガソリン代は80円/Lと非常に高いです。また、原油価格の高騰に伴って、貯蓄がないために化学肥料を買えず、耕作不能になる農民も多くいて、貧富の差が社会を不安定化させる要素となっています。

電化率は7割程度ですが、年5%程度の経済発展を続ける中で、エネルギー消費が著しく拡大しています。すでに送電線網が整った地域への電直需要が伸びる中で、未電化地域への電気供給は、コストが高いため行政が躊躇している現状です。政府は現在、2つの火力発電所と1つの水力発電所を建設中で、発電量の拡大を進めていますが、未電化地域への送電がされるかは不明です。

そんなスリランカですが、生活の中での楽しみは?と尋ねてみると、家でゆっくりテレビを見たり、休日に寝ていたり(スタッフ談)…あんまり日本の人と変わらないでしょうか?テレビをゆっくり見るためにも、電気の安定供給は重要ですね。

教育

IMG_0794.JPG子どものシンハラ語練習ノート 公用語は、シンハラ語とタミル語で、英語も公用語に近い扱いです。公教育は大学まですべて無料ですが、最終的に13校ある大学へ入学できる生徒は、全体の5%を少し超えるくらいの狭き門で、私塾なども存在します。

都市部と農村部の教育格差問題は、深刻です。特に内戦の影響を受けている地域や道路や電気などのインフラ整備が遅れている僻地農村地域では、親の仕事を手伝うためや、教科書代などの自己負担分を払えないために学校に通えない子どもが多数います。スリランカで貧困層と呼ばれる人々の生活での支出を見てみると、貯蓄はもちろんなく、80%の支出が食費、衛生・健康への支出が3%、教育への支出は1%であるという統計があります。これでは、学校に通い続けることは、困難と言わざるを得ません。

DSC_0790.JPG農村部の子どもたちまた、統計上は95%を超える識字率を誇るスリランカですが、現場に入るスタッフの肌感覚では、この数字は少し高すぎるという意見が多く聞かれます。








自然
waste_management.jpg自然保護区近くのゴミ捨て場の野生のゾウスリランカは、鳥、チョウ、蘭など豊富な生物多様性を誇る地域として知られ、国土の10%が国立公園や自然保護地区で、サファリなどでは野生動物も楽しむことができます。

一方で、人口の増加や開発が進み人々の居住地域が拡大することが原因で、動物の生息域は減少しています。森林が国土に占める割合は2005年で29.5%、その後も微減傾向のようです。また、南部では港の開発や排水などにより、ここ数年で珊瑚が激減しました。近年では、67種もの動物が絶滅の危機さらされているとう現実があります。




DSC_0561.JPG2011年1月の北中部州洪水被害この100年で1万2000頭あまりいたゾウは、1/4に減っています。以前の生息区域だった場所でゾウが人を襲うという事故や人間のごみを食べ消化器官にビニールが詰まり死んでしまう例も・・・ウミガメやシカにも同様の被害が出ています。

自然との調和という観点でも注目されるスリランカ伝統の連珠式のため池を使った灌漑農法も森林の減少や維持管理コストが支払えず、浸食による土壌流出で沈泥が堆積し、灌漑の機能が低下し、耕作放棄地となるケースも多くあります。

また、気候変動の影響は、人間の生活のみならず動植物の生態にも大きな影響を与えていることは、言うまでもありません。



文化

IMG_2481.JPG豊富なバリエーションのカレー料理が毎日続きます スリランカには、世界遺産が8つもあります。仏教遺跡、原始林、植民地時代の影響を受けた街並み…どれも感動的です。また、ご存知の方も多いかもしれませんが、食べ物といえば、とにかくカレーです。はしもスプーンも使わず、右手で食します。ベジタリアンなのに俗に言う「メタボ」な方もいて、最初は驚きましたが、スリランカの人々の一回で食べるごはんの量を見ていると納得です(笑)。

みなさん、熱心な信仰を持っている方が多い国でもあり、アーユルヴェーダという医療が、西洋医学と同居しています。



3.JPG土着文化の影響を残す悪魔払い また、スリランカの人気があるスポーツは、断然クリケットで、日本の方にはなじみが少ないかもしれません。ボールの投げ方の基本がクリケットの投げ方なので、キャッチボールをすると投球フォームに違和感が…。

あと、日本の方が驚くのは、トイレに紙がないということでしょうか(笑)。






経済

紅茶、ゴム、ココナツ、米作などの農業や繊維業が盛んな一方、サービス業などにもシフトが進んでいます。また、ルビー、サファイアなどの宝石の産出でも有名です。津波や内戦の影響で観光業は、大きな変動がありましたが、内戦の終結後は徐々にスリランカを訪れず観光局が増加しているようです。

DSC_0074.JPG小規模な八百屋に並べられた野菜や果物外国と直接つながることができるコロンボを中心とした「英語経済圏」と生産性の低い農業とインフラが未整備が特徴である「僻地経済圏」の差は、現地に足を運ぶ限り広がっている印象を受けます。

毎年6%ほどの経済成長をしていますが、07年には17%という高いインフレ率を記録しています。また、エネルギー効率や環境負荷の少ない経済の枠組みへのシフトはあまり進んでいないのが現状で、環境と経済の両立は急務です。

例えば、素晴らしい景色が広がる紅茶畑。最大の輸出作物であり外貨獲得の主幹産業でもありますが、紅茶畑はイギリス統治時代に丘陵地帯に広がる水源涵養林を伐採して作りだされた『畑』です。水不足・洪水・土壌流出・生物多様性の破壊等、“紅茶”生産への代償は決して小さい物ではありません。また、紅茶生産の大部分を占める小規模生産者は、紅茶の木の植え替えができないほど経済的に困窮し、スリランカ国内の紅茶の作付面積は減少傾向で、今後はさらにこの傾向が加速するという予測があります。

P2150114.JPG都市部の不法占拠地。刑務所の外壁にそのまま家を作る人もいます一方、コロンボなど都市部でも約100年前にイギリス統治時代に整備された下水道の老朽化が進む中、生活廃水や糞尿がそのまま川に流されて、悪臭や衛生状態が非常に悪い住宅密集地域もあります。そのような地域では、雨期に川がゴミでせき止められ川から汚水があふれ出るといった被害も発生しています。また、このような地域は不法占有した土地で暮らす市民も多く、行政サービスや融資が受けられず、国と住民双方に大きな損失をもたらしています。






内戦

6.JPGスリランカでは、北部・東部を1980年代よりシンハラ人を主体とした政府とタミル人武装組織タミール・イーラム開放の虎(LTTE)と26年に渡る内戦が続いていました。

2009年5月に政府軍の勝利で内戦は終結しましたが、30万人近いタミル人が、家族や家を失い、避難キャンプに収容されました。また、内戦の終結前には、「人間の盾」として多くのタミル人が犠牲になりました。実際に経験した人から話を聞くと、終戦間近の激戦期は、海から山から多くの砲弾が飛び交う中を、倒れた人々を走り越え、逃げまどったそうです。

終結後1年を経過しても、避難キャンプに収容され続けた人々は、5万人を超えました。内戦で荒れ果てた土地に戻された人々。生活の再建のみならず、傷ついた心や民族間の融和までには、多くの時間がかかるはずです。

1.jpgまた、これら内戦が続いた地区には、まだ多くの地雷が埋められています。一時期には、年間50頭のゾウが地雷を踏んでで亡くなったという報告もありました。すべての生き物の生存にとって、戦争は決してプラスではありません。










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では、そんなスリランカで何をしているの?
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(1)災害からの復興支援活動
~津波、地すべり、内戦、気候変動・・・災害復興支援の現場で生まれたNGOだから、真に有効な復興支援とは何かを常に考える~

2004年12月に発生したインド洋大津波。スリランカ全土で3万人に及ぶ人々が亡くなりました。津波の到達が、日曜日の午前中ということもあり、帰省客や行楽客を多く乗せた列車やバス、買い物に出かけていた女性や子どもも犠牲になりました。

世界中から大きな支援が寄せられましたが、自立心を失い援助漬けになってしまう人々、相手のニーズや文化に配慮が欠けた支援、統治能力の低さによる混乱と不正など・・・「圧倒的な現実」が、そこにはありました。その現場の中で「自立とは?援助とは?幸せとは?よりよい社会とは?」といった問いが生まれ、その問いに向き合うことが、アプカスの活動の原点になっています。

07年1月には、スリランカ中部州で、同時多発的に地すべり災害が発生しました。16名の方が亡くなり、800軒の家が全半壊し、3900家族が避難キャンプでの生活を余儀なくされました。地すべりの再発の危険が高い地域では、住みなれた故郷に戻ることは許可されず、水すら満足に得られない土地への移住を余儀なくされました。この災害は、インド洋大津波という注目度の高い災害の陰に隠れ、世界はおろか国内からも支援の手はほとんど届きませんでした。これもまた、復興支援の一つの現実です。

また、スリランカでは26年もの間、シンハラ人を中心とする政府軍とタミル人反政府軍の間で内戦が続いてきました。2009年5月に戦闘は終結しましたが、激戦地となった北部や北東部では、多くのタミル人が、生活するための資源が破壊されてしまった地域で苦しい生活を送っています。この地域に暮らす人々への支援も今後の大きな課題です。

さらに近年では、干ばつや洪水などの気候変動による災害も特に社会的に弱い立場の人々が住む地域で頻繁に発生しています。緊急支援、復興支援等に加え、地域の人々と共に防災体制を整えることで、被害の軽減を図る活動も重要性を増しています。


2005
○インド洋津波被災者への緊急支援(東部州・南部州)

2007
○地すべり被災者への緊急支援(中部州ヌワラエリヤ県)

2008
○地すべり被災者避難キャンプにおける移動図書館や上下水道の整備(中部州ヌワラエリヤ県)
○地すべり被災地区での仮設住宅の建設

2009
○津波被災者移転地区におけるコンポストと家庭菜園の普及活動(南部州マータラ県)
○津波被災&元内戦地域における子どもの栄養改善と養鶏の普及活動(東部州バティカロア県)
○北部内戦被災民の子どもに対する緊急支援プログラム「リトルスマイル」(withスランガニ基金)
○地すべり被災地での恒久住宅建設支援(中部州ヌワラエリヤ県)

2010
○農業・食品加工を中心とした生計の向上支援活動(中部州ヌワラエリヤ県地すべり被災地区)
○地すべり被災地での校舎の建設と学校菜園の整備
○地すべり移転地区での子ども会の運営
○地すべり被災地でのブロック資材の提供事業

2011
○孤児院の修繕支援(北部州)
〇洪水被災児童への学用品の緊急支援活動(北中部州ポロンナルワ県)
〇地すべり被災地区での家庭菜園普及と農業組合および女性グループの組織強化支援(中部州ヌワラエリヤ県)
〇地すべり被災地区での農業生産加工の販売促進による生計向上支援活動(〃)
〇地すべり被災地区での英語クラブと補講クラスの実施を通した学業支援活動(〃)

設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といったハード面の支援に加え、衛生向上プログラム、環境教育、コンピュータや英語教育、親の教育へ対する理解の促進などのソフト面の活動も組み合わせ、より多くの効果を引地すべり被災直後の難民キャンプの様子(2007)
特に教育が遅れている農村地域を中心に、学校の建設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といったハード面の支援に加え、衛生向上プログラム、環境教育、コンピュータや英語教育、親の教育へ対する理解の促進な長引く避難キャンプでの育児(2008)
disaster_management03.jpg移動図書館で子どものストレス緩和(2008)
disaster_management04.JPG地すべり移転地で住宅建設(2009)
disaster_management05.JPG収入の向上を目指して養蜂開始(2010)

(2)僻地農村を中心とした教育支援活動
~全ての子どもたちが平等に教育を受けられることを目指して、ハードとソフトの両面から支援する~

近年、スリランカでは食料価格や肥料の値段が高騰し、収入に占める食料支出の割合が高い世帯、農業収入が収入源となっている世帯では、確実に生活が苦しくなっています。一方で、英語やコンピュータに関するスキルを習得することが、より高いレベルの教育を受けるための条件になってくることから、公教育は無料でも、日本と同じく私塾や補講を受けるための教育費用への支出も決して小さくありません。こういった状況は、都市部と農村部、富裕層と貧困層間の教育の格差を拡大させ、将来的には貧困層が固定化していく問題に繋がっていきます。

スリランカは開発途上国の中では比較的教育に関する環境が良いとされますが、農村部では教室がないために雨が降ると授業ができない学校、先生が足りずに学校に来ても自習ばかりのクラスがある学校も存在します。

特に教育が遅れている農村地域を中心に、学校の建設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といった、ハード面の支援に加え、衛生向上プログラム、環境教育、コンピュータや英語教育、親の教育へ対する理解の促進などのソフト面の活動も組み合わせ、より多くの効果を引き出すよう各プロジェクトを展開しています。また、教育の問題は、親の貧困、地域住民の無関心、行政への機能不全などの要因と深く関連しています。外部者である私たちが関わることをいい機会ととらえ、共に教育にとってマイナスに作用している要因は何かを洗い出し、一方で地域の資源を再発見しながら、将来の「自助」や「子どもの未来」に繋がっていくような事業を目指し活動を行っています。

2008
○エコペーパー・ワークショップによる環境教育プログラム

2009
○コンピューター教室の整備および運営事業(ウバ州モナラーガラ県)
○井戸・貯水タンクの設置と衛生概念向上プログラム(北西部州クルネーガラ県・2010も継続)
○小学校修繕および学校菜園による栄養改善(ウバ州モナラーガラ県)
○モラトゥワ湖周辺校での環境教育事業(西部州モラトゥワ市)
○幼稚園および図書館の建設事業(北西部州クルネーガラ県)

2010
○地滑り被災地における学校建設および子ども会の運営
○井戸・貯水タンクの設置と衛生概念向上プログラム(北西部州クルネーガラ県)

2011
○奨学基金「大心基金」の設立と運営(中部州)
〇視力検査と視力矯正を通した子どもの健康増進と学習環境の整備(中部州ヌワラエリヤ県全土)
〇洪水被災児童への学用品の緊急支援活動(北中部州ポロンナルワ県)
〇英語クラブと補講クラスの実施を通した学業支援活動(中部州ヌワラエリヤ県)

設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といったハード面の支援に加え、衛生向上プログラム、環境教育、コンピュータや英語教育、親の教育へ対する理解の促進などのソフト面の活動も組み合わせ、より多くの効果を引机のない内戦激戦地の学校(2010)
特に教育が遅れている農村地域を中心に、学校の建設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といったハード面の支援に加え、衛生向上プログラム、環境教育、コンピュータや英語教育、親の教育へ対する理解の促進な待望の幼稚園は地域住民が建設(2010)
education_03.JPG地すべり被災地での子どもクラブ運営(2010)
education_04.JPG子ども支援NGOとの共同プロジェクト(2010)
education_05.JPG奨学金制度「大心基金」の設立と運営(2011)

(3)農業技術の向上支援活動
~家庭菜園から農業研修センターまで。地域に眠る技術を掘り起こす~

スリランカは古くから紅茶、ゴム、ココナツなどの輸出作物が主幹産業で、全人口の1/3以上は何らかの形で農業に関わっています。

しかし、私たちが多くの活動を行う農村部の小規模な農家の暮らしは大変です。貯蓄や組合がないために強い力を持つ中間業者に安値で買いたたかれたり、化学肥料が高騰したせいで経営が圧迫されたり、気候変動や水不足に対して非常に脆弱な立場に置かれている事に間違いはありません。

アプカスは、スリランカ国内の様々な地域と規模で、特性に合った農業の普及活動、食品の加工技術の普及を行っています。短期的な収穫量の増加だけではなく、物質の循環や持続可能性、さらに伝統に着目することで、より生活を豊かにする農業を模索できればと常に考えています。

スリランカには農業に関わっている人が多く存在するからこそ、人々の力をうまく引き出して、地域同士、民族同士の交流や発展につなげるツールに育てていきたいと思います。

2007
○家庭菜園を通した有機農業の普及活動

2009
○津波被災者移転地区におけるコンポスト作りの普及活動(南部州)
○多民族地域における農業研修センターの運営及び農業リーダー研修・種子バンクによる地域農業の活性化(ウバ州モナラーーガラ県)
○学校菜園整備による栄養改善事業

2010
○食品乾燥技術の導入
○地すべり被災地における養蜂、きのこ栽培、小規模酪農、養鶏、種子栽培など付加価値の高い作物栽培の導入による生計向上事業(中部州ヌワラエリヤ県)

2011
〇農業生産加工や省エネ商品の販売促進による生計向上支援活動~市場とプロジェクトを繋げる~(スリランカ中部州ヌワラエリヤ県地すべり被災地区)

2012
〇家畜飼育の導入による貧困削減と地域の平和促進(スリランカ中部州キャンディ県)
〇内戦被災地での女性グループに対する苗生産場設置支援(スリランカ北部州)

2013
〇乳牛飼育の導入と生乳販路確保による貧困削減(スリランカ中部州キャンディ県)

agri_01.JPG日本と同様、お米が主食のスリランカ(2010)
特に教育が遅れている農村地域を中心に、学校の建設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といったハード面の支援に加え、衛生向上プログラム、環境教育、コンピュータや英語教育、親の教育へ対する理解の促進な地すべり被災者と共同農場の運営(2010)
agri_03.JPGやる人の個性と適性が現れる!?家庭菜園(2010)
agri_04.JPG狭小な土地でも可能な養鶏の普及(2010)
agri_05.JPG食品乾燥で新規市場開拓を模索中(2011)

(4)環境保全の活動
~環境保全と貧困緩和を両立させる。現地の人々の視点で持続を考える~

スリランカの国土の10%は、自然保護地域ではあり、生物多様性や固有種に関しても非常に豊かな資源を持っていますが、やはり開発や現在の生活が、優先されてしまう現状があります。

従来からある人間と動物の共存の問題、薪燃料や焼畑農業による森林伐採の問題、大気や水質の汚染問題、教科書に掲載される代表的な環境問題は、大概スリランカに存在していると言って間違いありません。さらに近年は、今までにはなかったタイプの洪水や干ばつに代表される気候変動問題が深刻化しており、環境難民も発生しています。

スリランカのような開発途上国の環境問題のベースには、「貧困」と「無関心」があります。例えば、ごみのポイ捨てをなくすために、ポイ捨てをやめようとポスターを作ったり、ポイ捨てに罰金を課したりしても、日本ほど効果は望めません。それよりも、ごみが資源になる技術や制度を導入することが、大きな効果を生み出します。貧困を削減しながら、同時に環境保全を目指すことが重要なテーマです。

余談ではありますが、ポイ捨てを習慣的に行っている人々の生活を実際に覗いてみると、一方で日本より進んでいるエコな慣習や制度の中で生活している部分もあったりします。この分野では、互いに学び合う事が多くあるように思います。

2008
○エコペーパー・ワークショップによる環境教育プログラム(西部州ラトマラーナ市)

2009
○改良かまどの普及事業(中部州ヌワラエリヤ県)
○土地造成廃土を再利用した土ブロックによる住宅建設
○持続型農業の普及とバイオガスプラントの導入
○おが屑の有効利用を通したモラトゥワ市・ボルゴダ湖の自然環境保全および環境教育事業(西部州/with酪農学園大学)
○非食用・非集約・伝統作物によるバイオディーゼル精製実験(北西部州クルネーガラ県)

2010
○学校におけるフッ素除去フィルターの設置事業(北中部州アヌラーダプラ県およびポロンナルワ県)
○おが屑の有効利用を通したモラトゥワ市・ボルゴダ湖の自然環境保全および環境教育事業(西部州/with酪農学園大学)

2012
〇山間地における土壌流出防止技術および農産物生産力向上に向けたバイオ肥料の開発(中部州ヌワラエリヤ県)

設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といったハード面の支援に加え、衛生向上プログラム、環境教育、コンピュータや英語教育、親の教育へ対する理解の促進などのソフト面の活動も組み合わせ、より多くの効果を引農作物残差を利用した紙作りワークショップ(2008)
特に教育が遅れている農村地域を中心に、学校の建設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といったハード面の支援に加え、衛生向上プログラム、環境教育、コンピュータや英語教育、親の教育へ対する理解の促進なごみの投棄で水がせき止められた都市部の川(2010)
environmental_03.JPG廃棄物のおが屑を利用した燃料の生産(2009~)
environmental_04.JPG整地廃土を利用した住宅用ブロック作り(2010)
environmental_05.JPGモラトゥワ市での環境教育の展開(2009~)

(5)障がい者への支援活動
~ 障がい者やその家族が普通に暮らすことができる社会づくりを目指して~

世界保健機構(WHO)の発表によると、世界の人口の10%が障がい者であり、その8割は開発途上国に住んでいます。

私たちが実際に活動を行っている視覚障がい者の方々に関するデータをご紹介すると、すべての視覚障がい者の内、その90%が開発途上国に住んでおり、「障がい」と「貧困」が密接に関係している事が分かります。

スリランカでは、2000万人の国民に対して約40万人が、視覚に何かしらの障がいを持っており、その内15万人が全盲であると政府は発表しています。また、視覚障がい者が一人でもいる世帯の88%が、1日の収入が2ドル以下の『貧困層』だと言われています。また、経済的な理由や知識の不足が原因となり、適切なケアが行われないことで、視力が悪化し致命的な障がいを抱えてしまうケースも数多く存在します。

また、スリランカでは障がい者に対する多くの偏見が存在し、当事者やその家族の方々が、社会から孤立してしまうケースが多くあります。

私たちは、特にスリランカの視覚障がい者への経済的な自立と社会参加をサポートしながら、一方で行政や医療機関や連動し、視覚に問題を抱える人々が、より適切なケアを受けられる環境整備を行っています。

2010
○視覚障がい者のフットマッサージ師就職促進プロジェクト(西部州)

2011
○中部州ヌワラエリヤ県における学校での視力検査実施とメガネの配布事業(中部州)

2012
〇視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(スリランカ西部州コロンボ市内)

設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といったハード面の支援に加え、衛生向上プログラム、環境教育、コンピュータや英語教育、親の教育へ対する理解の促進などのソフト面の活動も組み合わせ、より多くの効果を引視覚障がい者の白杖による歩行訓練(2010)
特に教育が遅れている農村地域を中心に、学校の建設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といったハード面の支援に加え、衛生向上地すべり被災地の障がい者。すっかり友人に(2010)
disability_03.JPGラジオに出演し、障がいへの啓もう活動(2010)
disability_04.JPG地雷や戦闘負傷者への義足支援のニーズも(2009)
disability_05.jpg視覚障がい者のマッサージ師就労支援(2010)

(6)ネットワークの構築活動
~志を共にする人やグループとより大きな力を作り出していく~

アプカスの活動は、有形無形を問わず、惜しみなく支援していただく皆さまによって成り立っています。だからこそ、私たちが実施する活動だけを中心に考えず、思いを同じにするスリランカ現地NGOとも、大小を問わずに多くのプロジェクトを協働実施しています。また、パルシック、スランガニ基金などスリランカで活動する日本の大先輩NGOともパートナーシップを結び、プロジェクトをサポートし合う協力関係を強化しています。

さらに、両国の大学や教育機関、国際援助機関、企業、北海道のNPOとのネットワークも少しずつ関係を深化させることができました。私たちは、分野や組織を超えた取り組みの先にこそ、より効率的で実り多い開発や援助があると信じています。

また、現地法人「チャス(CHAS SOLUTION (Pvt) LTD)」を通して、スリランカを訪れる様々な方が、観光旅行ではなかなか味わえないスリランカのディープな魅力を体験できるツアー等のアレンジも行っており、日本とスリランカが少しでも近くなれるお手伝いができればと考えています。


2008~
○商品開発開始(ジュート製品・バナナペーパー)
○大学生スタディツアー開催(酪農学園大学 以降継続実施)

2009
○スリランカ国内企業によるCSR事業実施
○グローバルフェスタで商品販売

2010
○フェアトレード商品の生産体制を強化
○BOPビジネスに関するスリランカ現地調査を実施

設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といったハード面の支援に加え、衛生向上プログラム、環境教育、コンピュータや英語教育、親の教育へ対する理解の促進などのソフト面の活動も組み合わせ、より多くの効果を引スランガニ基金とのリトルスマイルでの協働(2009)
特に教育が遅れている農村地域を中心に、学校の建設や修繕、水やトイレ・学校菜園の整備といったハード面の支援に加え、衛生向上プログラム、環境教育、コンピュータや英語教育、親の教育へ対する理解の促進な大学生のスタディーツアー実施(2009)
network_03.JPG生産者の顔が見える商品の共同開発(2010)
network_04.JPG日本語を学ぶ学生グループのサポート(2010)
network_05.jpg現地の研究機関、行政、企業との交流(2010)

現在実施中のプロジェクト紹介
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生ゴミの堆肥化と有機農産物ブランド化を通した零細農家の収入向上と持続可能な社会のモデルづくり
~都市と農村を新たに繋ぐ資源サイクル構築を目指して~
(スリランカ西部州カドゥエラ市)

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指圧マッサージサロン「Thusare トゥサーレ」の運営と視覚障がい者の雇用促進を目指した体制強化
(スリランカ西部州コロンボ県)

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バウラーナ長屋再生プロジェクト
-Sri Lanka Line House Project-
(スリランカ中部州キャンディ県)

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旧紅茶生産地における小規模酪農普及による貧困削減
(スリランカ中部州キャンディ県)

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