アプカス プロジェクト

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英語クラブと補講クラスの実施を通した学業支援活動
(スリランカ中部州ヌワラエリヤ県8地区)

現況

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スリランカ中部州ヌワラエリヤ県ワラパネ郡は、首都コロンボから東に約200キロ離れた丘陵地域に位置し、道路・橋・学校などの社会基盤の整備も遅れている地域です。ワラパネ郡では2007年1月に集中豪雨のため、大規模な地滑りが発生し1万人以上が被災しました。

当法人では、LinkIcon災害発生直後から緊急支援を開始し、LinkIcon学校の建設とインフラ整備、LinkIcon子どもクラブの運営LinkIcon親の生計向上支援LinkIcon視力検査の実施など、現在に至るまで教育関連事業を実施してきました。

2010年度から、5つの各移転地で「英語クラス」を開催し始め、予想を超える子どもたちがクラスに日々通ってきており、学習面でも、コミュニケーションの面からも充実した運営がなされています。しかし、長期的な英語能力の向上を図るには、今後も継続的な支援が必要であるとの関係者一同の認識を得ているところです。

また、英語に加え、高校進学に関する総合的なサポート体制も多くの保護者から要望が寄せられています。

なぜなら同地域は、地理的な問題等により適切な教員の配置がなされてなく、高校進学に対して必要不可欠な科目(数学・化学・英語)も充分に教えられていないのが現状です。そのため、高校入試試験結果も全国でワースト2位(※)という状況です。進学はその後の就職に大きく影響するため、長期的な地域の発展を考えると、子どもたちの進学が非常に重要だと考えています。また、“僻地”という理由で基本的な授業すら受けられない状況は決して望ましいものではありません。

このように、スリランカは、都市と農村における教育格差は深刻で、地滑り被災地域の子どもたちも、電気・水、建物などの基礎インフラ、英語・化学・数学などの先生も決定的に不足している環境の中で、学習を進めていかなければなりません。

また、英語は、他民族国家(多言語)における共通語としての高い公益的な役割があると共に、多くの企業が英語スキルを採用の必須条件としていることからも、子どもの将来にとって、最重要な教科といっても過言ではありません。現状では、当該地域のほとんどの子どもは、まだ各年齢の英語の平均到達度に達していないのが現状です。

※2006年度の全国一斉高校入試試験の結果を見ると、移転地区のあるワラパネ地域の合格率は25.8%であり、全国ワースト2位に位置。これは、1位のコロンボ地域は71.6%。

活動指針

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活動概要

英語クラスの実施
補講クラス(高校入試対策セミナー)の実施

受益者

およそ350名の子どもと保護者

目的

・学習機会の提供
・高校入試に向けて学業支援
・貧困の悪循環の防止

活動内容

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実施期間

2011年4月>>2012年3月

活動内容

(2)英語クラス参加者の募集と運営
8地区において、それぞれ35~45名の子どもを募集します。子どもの年齢や英語力の差によって2、3のグループに分け講習を行います。なお、各地区において週2回の英語クラスを開催します。
(ワラパネ郡デッロワッテ、エゴラカンダ、ニルダンダーヒンナ、ダダヤンポラ、ロックランド、パディヤペレッラ、ウダプッサラーワ、セールピティヤ地区)

(3)高校入試試験に向けたセミナー実施
3地区で、2つの教科について8回のセミナーを実施します。土曜日等、学校が休みの時にセミナーを行い、各地区において約50名の生徒が参加します。
(ヌワラエリヤ県ワラパネ郡ニルダンダーヒンナ、パディヤペレッラ、ウダプッサラーワ地区)

活動スケジュール

2011年4月~2012年2月:
英語クラブ(8地区)と補講クラス(3地区)の継続実施

2011年3月:
継続実施および事業総括

関連機関

ワラパネ郡事務所
村行政事務所
ワラパネ郡地域教育事務所  

メンバー

石川 直人(スリランカ現地コーディネーター)
関口 明希(スリランカ現地コーディネーター)
伊藤 俊介(日本事務所プロジェクト管理)
ダグラス・チャンダナ・クマーラ(スリランカ現地コーディネーター)
D.L ブッダダーサ(スリランカ現地コーディネーター)
ニュートン ウィジェーシンハ(スリランカ現地コーディネーター)

予算

調整中です

当プロジェクトの「英語クラス講師謝礼費用」は、 平成22年度国際ボランティア貯金寄附金の配分を受けております。



活動報告

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進捗状況

終了

実施レポート

eng_class.jpg英語クラス分けの様子

○2011年4月
英語クラスは、お正月休みの影響を受け、地域教育事務所との調整が遅れたため、開始が延期となりました。

○2011年5月~2012年3月
英語クラスを開講し、継続実施しました。

途中、英語クラスの参加率が低下する時期があり、地域教育事務所との話し合いを行いました。8割程度の参加はあるものの、一部の生徒がクラスのスピードについて行けなかったり、家庭の事情などで参加できていないことが判明しました。先生及び保護者との調整を地域教育事務所が主体となり行ってくれることになりました。
2012年3月に、今後の英語クラスの開催について、地域教育事務所との話し合いを行いました。今後の英語クラスはできる限り続けて欲しいとの要請を受けましたが、詳細は今後詰めるという事になりました。こちらからは、政府予算で全学校に、英語教師の配置を進めて欲しいと要請しました。

DSC_0151.JPG英語クラスの授業の様子

~受益者の声~
○ウパーリさん(ダダヤンポラ地区)
アプカスの人とは2007年の地すべりが起きた時以来の付き合いでもうすっかり家族のような関係になっています。生活は決して楽ではありませんが、みなさんの支援によって少しずつ復興してきていることを実感しています。女性グループを通して、周辺住民とも仲良くなれていると思います。

英語クラスには直接関係はないのですが、地域の子供たちがこのような勉強(英語)をできる機会があることはとても貴重だと思っています。これからの若い人は必ず英語が必要になると思うのですが、田舎の学校では英語の事業があまりしっかり行われていないと聞いていますので。これからもご支援お願いします。



担当者レポート

「英語クラス」は8か所において実施されており、今後も週2回の英語クラスを行っていきます。なお、本年度は地域教育事務所との連携を強めており、事業終了後の実施体制についての調整なども積極的に行っていく予定です(2011年9月)。

英語クラスに時折足を運ぶと「Good Afternoon, How are you? Where are you from?」と子どもたちが次から次へと質問をしてきます。中には恥ずかしがって話をしない子どももいますが、多くの子どもが学習した英語を少しでも使って見たいという意欲が感じられました。あるクラスの先生は、「このような僻地の学校には通常英語の先生が来ないため、子どもたちは英語を学習する機会を失い、そのため英語に対する“恐怖心”のようなものが出来上がり、大きくなってからその機会を得ても学習することが難しい。小さいうちから少しでも英語に慣れる必要があり、その意味でもこの英語クラスは子どもたちにとってとても重要である」と述べていました(2012年3月)。

DSC_0191.JPG英語クラスの授業を見学した日本人学生と記念写真

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災害復興支援活動(スリランカ)


LinkIconスマトラ沖地震にともなう被災者への支援プログラム(2005)

LinkIcon地滑り災害被災地におけるBHN充足に向けた支援(2007)

LinkIcon地滑り災害被災地における総合的支援~グリーンムーブメント・オブ・スリランカ協働事業~(2007)

LinkIcon地滑り被災者に対するBHNの充足と自立型復興促進のための自治組織力の強化(2008)

LinkIconハングランケタ郡地すべり被災民移転地における参加型水供給プログラム(2008)

LinkIcon津波移転住宅における家庭菜園導入によるゴミ問題の解決(2009)

LinkIcon地滑り被災者移転地区における住宅建設へのコンクリートブロック提供と自治組織の強化(2009)

LinkIconスリランカ北東部内戦避難民子ども支援プロジェクト~小さな笑顔プロジェクト~(2009)

LinkIcon地すべり被災地域における校舎建設と学校菜園運営を通した教育支援(2010)

LinkIcon地すべり移転地区における子どもクラブの運営(2010)

LinkIcon地すべり被災地における農業を中心とした総合的な生計向上支援(2010)

LinkIcon地すべり被災者への住宅資材の提供事業(2010)

LinkIcon北中部州洪水被災児童への学用品の緊急支援活動(2011)


災害復興支援活動(日本)


LinkIcon東日本大震災『緊急支援活動』(2011.03-05)

LinkIcon東日本大震災『復興支援活動』(2011.06-08)

LinkIcon大震災被災地へ物資を直接支援「あくしゅプロジェクト」(2011)

LinkIcon東日本大震災『中長期支援活動』(2011.08-2012.03)

LinkIcon東日本大震災『仮設住宅の住環境改善支援』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2013.04-2013.12)


地域開発事業


LinkIcon生計向上と地域の安定を目指した家庭菜園の普及活動(2007~)

LinkIcon農村地域のアトゥンゴダイシパタナ小学校校舎新築及び環境教育の普及(2008)

LinkIcon識字率向上へのチルドレン・ハッピー・プランinスリランカ~子どもが子どもに教える。そこから広がる大きな幸せの輪~(2008)

LinkIconゴミから紙を作る!エコロジカルペーパー・ワークショップによる環境教育プログラム(2008)

LinkIcon僻地農村貧困地区での分散型エネルギー普及の調査・建設プロジェクト(2008)

LinkIcon住民主体の森林再生~「貧困⇔森林破壊」負の連鎖を断ち切る~(2009)

LinkIcon干ばつ地域での女性に配慮したコミュニティ主導防災計画の立案(2009)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市ボルゴダ湖の自然環境保全(2009)

LinkIcon僻地農村の子どもへのコンピューター&インターネット技術の普及活動(2009)

LinkIcon僻地農村のティッサカニトゥ小学校修繕および菜園による栄養改善事業(2009)

LinkIconウィルガムワ郡の教育設備の整備および教育の重要性についての啓発事業(2009)

LinkIcon食料・平和の確保に資する家庭菜園&有機農業普及のための農業研修センターの設立(2009)

LinkIconスリランカ僻地における学校建設を通した教育支援事業(2009)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2009)

LinkIconスリランカ紛争及び津波被災地域における子どもの栄養改善とメンタルケアプログラム(2009)

LinkIconパルゴッラ幼稚園&図書館の新築プロジェクト(2010)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2010)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市・ボルゴダ湖の自然環境保全(2010)

LinkIcon水質の改善、水資源の有効利用を通した地域開発プロジェクト(2010)

LinkIconアプカスを通した直接支援スキーム「おんこ基金」プロジェクト(2010)

LinkIconスリランカと日本を結ぶアートクラフト開発プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者のフットマッサージ師就職促進プロジェクト(2010)

LinkIconガルカダウェラ幼稚園新築プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2011)

LinkIcon視力検査と視力矯正を通した子どもの健康増進と学習環境の整備(2011)

LinkIcon家庭菜園普及と農業組合および女性グループの組織強化支援(2011)

LinkIcon農業生産加工や省エネ商品の販売促進による生計向上支援活動(2011)

LinkIcon英語クラブと補講クラスの実施を通した学業支援活動(2011)

LinkIcon家畜飼育の導入による貧困削減と地域の平和促進(2012)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2012~)

LinkIcon乳牛飼育の導入と生乳販路確保による貧困削減(2013)


教育講演活動


LinkIconスリランカ・スタディツアー・コーディネート(2008)

LinkIcon北海道障害学研究会サポート活動(2008)

LinkIcon教育機関での国際協力に関する講演活動(2008)

LinkIconBOPビジネス及び社会起業に関するフィールド調査(2010)


情報の共有活動


LinkIcon現地パートナーNGO/シッダールタ チャイルド ディベロップメント ファンデーション(SCDF)