アプカス プロジェクト

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農業生産加工や省エネ商品の販売促進による生計向上支援活動
~市場とプロジェクトを繋げる~
(スリランカ西部州、中部州など)

現況

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当会は、2007年に発生したスリランカ中部州地すべり被災者移転地区で、「LinkIcon被災者への住宅建設支援」を行う一方で、昨年度、「国際ボランティア貯金」の配分を受け、「農業や食品加工を通した生計向上支援」を実施し、養蜂、きのこ栽培、酪農、養鶏など、狭小な地すべり移転地区でも持続できる農業や畜産普及のための取り組みを開始しました。被災者の多くは、最低限の住空間の確保と生計再建に向けた一歩を踏み出し、被災当時と比べると、その生活に大きな改善がなされました。

プロジェクトは一定以上の成果があったものの、2011年3月の事業終了後、規模が小規模であったり、技術の習得が未熟であったり、また、2月の大雨の影響など様々な理由で、思うような成果を得られず、継続的に農業をしない住民もいるもの事実です。また、家庭菜園の普及は、自家消費レベルであれば栄養改善、農業の基礎技術習得、副収入という面から非常に効果的であると言えますが、「生計向上=生業」とする場合には足りず、規模の拡大と長期的なフォローアップが必要となります。

また、開発途上国では、僻地で生活する人びと、貧困層の人びとが“市場のニーズ”や“販売者”にアクセスする事は、日本のように容易ではありません。ある程度の農作物・農産品の収穫があっても、「住民同士の横の繋がり」が弱いがゆえの問題、例えば、「組合などの力が弱く仲買人などに買い叩かれる」「作物の収穫時期が重なり、十分な値段で売れない」といった問題も存在し、世帯の生業、さらには、地域の産業として育てていくには、共に越えなければならない大きな障壁があります。すでに地すべり災害発生から4年が経過しますが、地すべり被災地が、「自立的」「持続的」に歩むまでには、まだ多くの時間と入力が必要です。

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また、農業振興センターを中心に行っている食品加工分野でも、特に品質の改善に関する「情報のサイクル」の構築という点でフォローアップの必要性を感じています。具体例をあげると、乾燥トマトを販売した場合、あるレストランでは、「少し柔らかい方がよい」、「味がついていた方が良い」という要望が出てくることが容易に想像されます。その際に、それらのニーズやフィードバックを把握し、生産者側に伝え、商品の改善を迅速かつきめ細かく行っていく必要があります。

今年度は、販売強化のための組合強化プロジェクトと並行して、ビジネスコンサルタントの経験とネットワークの力を借り、当該地域で生産される加工食品、農産物等のニーズ調査、販路の開拓を特に都市部を中心に行う必要があります。地域内での「消費」と地域外での「ブランド化」を進め、全体的な販売の拡大を通して、将来の地域の貢献に発展できればと考えています。

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また、昨年度まで「三井物産環境基金」の助成の下、酪農学園大学と共同で「LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市・ボルゴダ湖の自然環境保全活動」を実施し、廃棄物として投棄されていたおが屑を原料にして「オガライト」と呼ばれる固形燃料の生産拠点を建設し、無事稼働することができました。拠点では、3名のスタッフを雇用し、生産や販売について地域住民、大学と連携しながら活動を継続しています。

現在、出来上がる製品の「生産技術の安定化」が一つの大きな課題としてありますが、さらに、環境保全と経済発展の両立のための「経営の黒字化」、「販売網の開拓」も大きな課題であると考えています。私たちが、生産を開始し始めたのとほぼ時期を同じくして、「おが屑」を利用した燃料を生産する企業、おが屑を利用したボイラーなどを利用する企業が現れました。その結果、全体としておが屑の廃棄量が減った事は歓迎すべき事ですが、おが屑が希少となり、以前のような価格で入手することが難しくなってきました。経営の安定のため、入口としての「原料の安定確保」が、喫緊の課題です。

一方で、出口としての「販路の開拓」も重要で、オガライトはごみの減量、森林の保護、燃焼の熱量の点からも、薪と比べて大きなアドバンテージがあるものの、スリランカの多くの皆さんにとっては、初めて見る未知の燃料です。実際に今まで、薪を使って暮らしてきた皆さんや事業所の経営者の方に、今まで見た事のない燃料を購入してもらうまでには、大きな知恵と営業活動が必要です。

活動指針

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活動概要

・昨年度まで実施した社会開発プロジェクトのマーケティング面からのフォローアップ
・農業技術、食品加工技術の向上
・オガライトの販売促進(家庭用・事業用を含む)

受益者

農業振興センターで食品加工技術を学ぶ地すべり被災者・近隣農家25名
ワラパネ郡の5つの農業組合
今年度、家庭菜園プロジェクトを実施する受益者200世帯
農業振興センター及びオガライト生産拠点で働く雇用者

目的

・農産物・加工生産物の販路拡大とネットワーク化
・地域資源の発掘
・雇用を通した貧困削減

活動内容

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実施期間

2011年4月>>2012年3月

活動内容

(1)食品加工技術の開発と移転
農業振興センター及び食品乾燥機を利用し、乾燥食品の品質向上と、新しい乾燥食品の開発を行います。専門家が適宜センターを訪れ、加工方法について住民へ指導すると共に、本年度行っているトマト、キノコ以外の食品の加工・乾燥の実験も行い、より付加価値の高い“特産物”の開発を目指します。また、アプカス共同農場を利用してより付加価値が高く、地域の発展に資する農作物の生産を目指し、実験圃場で栽培実験を行います。

(2)おが屑燃料「オガライト」の販売促進と地域住民への普及活動
着火性の改善などの品質安定と生産性向上を行いつつ、専用コンロの開発、ネットワーク構築を含む販売網の拡充を行います。

(3)市場開拓とネットワーク化
上記の(1)(2)について、外部コンサルタントの経験とネットワークを使い、当該地域で生産される加工食品、農産物等の売りこみを行います。それぞれの市場のニーズを分析し、それに対応する商品を開発・生産・販売までつなげるサイクルシステムを作ります。

協働グループ

ワラパネ郡農業振興センター組合メンバー
農業振興センターと連動した農作物と加工食品の販売促進に関して
モラトゥワ市おが屑処理に関する住民会議
オガライトの生産に関する改善に関して
チャス・ソリューション
販売促進全般に関する調整業務やコンサルティング業務

メンバー

石川 直人(スリランカ現地コーディネーター)
ダグラス・チャンダナ・クマーラ(スリランカ現地コーディネーター)

T.M.アミラ(アプカス農業振興センターコーディネーター)

予算

調整中です

当プロジェクトは、自己資金によって実施されます

活動報告

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進捗状況

終了

実施レポート

作成中です

担当者レポート

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作成中です

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災害復興支援活動(スリランカ)


LinkIconスマトラ沖地震にともなう被災者への支援プログラム(2005)

LinkIcon地滑り災害被災地におけるBHN充足に向けた支援(2007)

LinkIcon地滑り災害被災地における総合的支援~グリーンムーブメント・オブ・スリランカ協働事業~(2007)

LinkIcon地滑り被災者に対するBHNの充足と自立型復興促進のための自治組織力の強化(2008)

LinkIconハングランケタ郡地すべり被災民移転地における参加型水供給プログラム(2008)

LinkIcon津波移転住宅における家庭菜園導入によるゴミ問題の解決(2009)

LinkIcon地滑り被災者移転地区における住宅建設へのコンクリートブロック提供と自治組織の強化(2009)

LinkIconスリランカ北東部内戦避難民子ども支援プロジェクト~小さな笑顔プロジェクト~(2009)

LinkIcon地すべり被災地域における校舎建設と学校菜園運営を通した教育支援(2010)

LinkIcon地すべり移転地区における子どもクラブの運営(2010)

LinkIcon地すべり被災地における農業を中心とした総合的な生計向上支援(2010)

LinkIcon地すべり被災者への住宅資材の提供事業(2010)

LinkIcon北中部州洪水被災児童への学用品の緊急支援活動(2011)


災害復興支援活動(日本)


LinkIcon東日本大震災『緊急支援活動』(2011.03-05)

LinkIcon東日本大震災『復興支援活動』(2011.06-08)

LinkIcon大震災被災地へ物資を直接支援「あくしゅプロジェクト」(2011)

LinkIcon東日本大震災『中長期支援活動』(2011.08-2012.03)

LinkIcon東日本大震災『仮設住宅の住環境改善支援』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2013.04-2013.12)


地域開発事業


LinkIcon生計向上と地域の安定を目指した家庭菜園の普及活動(2007~)

LinkIcon農村地域のアトゥンゴダイシパタナ小学校校舎新築及び環境教育の普及(2008)

LinkIcon識字率向上へのチルドレン・ハッピー・プランinスリランカ~子どもが子どもに教える。そこから広がる大きな幸せの輪~(2008)

LinkIconゴミから紙を作る!エコロジカルペーパー・ワークショップによる環境教育プログラム(2008)

LinkIcon僻地農村貧困地区での分散型エネルギー普及の調査・建設プロジェクト(2008)

LinkIcon住民主体の森林再生~「貧困⇔森林破壊」負の連鎖を断ち切る~(2009)

LinkIcon干ばつ地域での女性に配慮したコミュニティ主導防災計画の立案(2009)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市ボルゴダ湖の自然環境保全(2009)

LinkIcon僻地農村の子どもへのコンピューター&インターネット技術の普及活動(2009)

LinkIcon僻地農村のティッサカニトゥ小学校修繕および菜園による栄養改善事業(2009)

LinkIconウィルガムワ郡の教育設備の整備および教育の重要性についての啓発事業(2009)

LinkIcon食料・平和の確保に資する家庭菜園&有機農業普及のための農業研修センターの設立(2009)

LinkIconスリランカ僻地における学校建設を通した教育支援事業(2009)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2009)

LinkIconスリランカ紛争及び津波被災地域における子どもの栄養改善とメンタルケアプログラム(2009)

LinkIconパルゴッラ幼稚園&図書館の新築プロジェクト(2010)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2010)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市・ボルゴダ湖の自然環境保全(2010)

LinkIcon水質の改善、水資源の有効利用を通した地域開発プロジェクト(2010)

LinkIconアプカスを通した直接支援スキーム「おんこ基金」プロジェクト(2010)

LinkIconスリランカと日本を結ぶアートクラフト開発プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者のフットマッサージ師就職促進プロジェクト(2010)

LinkIconガルカダウェラ幼稚園新築プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2011)

LinkIcon視力検査と視力矯正を通した子どもの健康増進と学習環境の整備(2011)

LinkIcon家庭菜園普及と農業組合および女性グループの組織強化支援(2011)

LinkIcon農業生産加工や省エネ商品の販売促進による生計向上支援活動(2011)

LinkIcon英語クラブと補講クラスの実施を通した学業支援活動(2011)

LinkIcon家畜飼育の導入による貧困削減と地域の平和促進(2012)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2012~)

LinkIcon乳牛飼育の導入と生乳販路確保による貧困削減(2013)


教育講演活動


LinkIconスリランカ・スタディツアー・コーディネート(2008)

LinkIcon北海道障害学研究会サポート活動(2008)

LinkIcon教育機関での国際協力に関する講演活動(2008)

LinkIconBOPビジネス及び社会起業に関するフィールド調査(2010)


情報の共有活動


LinkIcon現地パートナーNGO/シッダールタ チャイルド ディベロップメント ファンデーション(SCDF)