アプカス プロジェクト

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ガルカダウェラ幼稚園建設プロジェクト
(スリランカ中部州ヌワラエリヤ県ワラパネ郡)

現況

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スリランカ中部州ヌワラエリヤ県ワラパネ郡のガルカダウェラ村は、150世帯が暮らす山間の村です。最寄り街であるテリパハまで5km、舗装されていないため雨が降ると車では行けなくなります。主な仕事は、畑作、たばこ栽培などの小規模農業です。

私たちアプカスは、2007年に発生した地滑り災害以来、ワラパネ郡で「地滑り被災者支援活動」を展開してきました。支援対象の多くの人々は土地を失い、家が全壊し、仕事や家族を失った人々でした。被災者の皆さんは、災害発生当時から、翻弄されながらも外部からの支援の下、各移転地区に移住し、新たな生活を始めるに至っています。

ある日、現地スタッフの一人から「気になっている場所があるから一緒に来てほしい」という話があり、当会が活動する最寄りの地滑り移転地区から車で30分ほどさらに山の中に入った場所にあるガルカダウェラ村を初めて訪問しました。この村では地滑り被災のような大きな災害は発生していないものの、地滑り被災者と比較しても多くの点でさらに苦しい生活を送っている印象を受けました。

第一に、150世帯の内50世帯は、正式な土地所有を行政から認められていない不法占拠状態で、すぐに雨漏りするトタンや古い木材などで作られた粗末な小屋で生活を送り、40世帯はトイレがありません(一方で、多くの地滑り被災者は、行政から少ないながらも見舞金や土地を提供され、当会も含め複数のNGOがインフラ整備や住宅建設支援を実施しています)。また、150世帯の内125世帯は、スリランカの生活保護制度に当たる「サムルディ」の該当世帯になっています。

このことからも、ガルカダウェラ村の皆さんの暮らし向きは、スリランカの中でもかなり低いと言えます。

また、実際に足を運んでみると、そのアクセスの悪さは想像以上でした。確かに地滑り被災者移転地区もアクセスの悪さが、人の移動や運搬の割高なコストとなり、地域の発展の制約要因になっています。しかし、ガルカダウェラ村の状況は、それを超えていました。村への道路もほぼ未舗装で、雨が降ると数日間、粘土質の道路がぬかるむため、一般的な車でのアクセスが遮断されてしまいます(そのため、いまだに牛の運送屋さんが存在します)。

では、このような「辺境の地」に人々が住むようになったでしょうか?
根本的には、「人口と土地」の問題です。この地域の多くの人々は、農業を生業としていくことになりますが、スリランカでは一番年下の男性が家を継ぐ伝統があり、一緒に住むことができなくなった他の兄弟は、家を出ることになります。その中でも、仕事や土地がない者は、政府が許可してない土地でも不法占拠し、開墾していかなければ生活していけません(占有の成立が10年であること、法律の形骸化も上記の状況を加速しているようです)。そのような背景が、特に農村部の貧困への連鎖の背景にあるのです。

日本では、高齢化が進み社会的共同生活の維持が困難になった集落である「限界集落」が話題に上りますが、私たちの活動するスリランカ中部州の山間部について言えば、結婚したものの生活が苦しい若い世代が、山間部に流入している現象があります。
環境保全という観点から考えると「人間の生活環境の拡大」は「自然環境の減少」を意味する訳ですが、特に開発途上国において、生活環境の拡大と環境保全の両立を目指すことこそ、難しくも向き合うべき本質的な問題であるように感じています。

活動指針

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(1)30人収容の保育園建設
※当施設は、コミュニケーションセンターとしても利用されます

役割分担と実施計画を住民と共に策定した上で活動を進めていきます。
6月からニーズ調査、7月中旬から、関係者との話し合いを開始し、計画を策定しました。8月の中旬から住民が主体となって建設を行い、12月の下旬に完成する予定です。

建築に関して、建築資材購入はすべて村の中で行い、多くの村人に恩恵を感じてもらえるような仕組みづくりも行います。

活動内容

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実施期間

2010年8月>>2011年2月

活動計画

①村人による問題確認と計画作り
②参加型による幼稚園の建築

自治会のメンバーと共に、現在の問題を整理・確認し、問題解決のための行動計画を策定し、住民間で共有します。

これにより、当事業の必要性を再確認すると共に、自主的な参加を促し、住民が何かを待ち望むだけの依存型事業ではなく、自立発展につながるように事業を開始します。また、建設後の維持管理まで役割分担についても話し合いを重ね、しっかりとした運営体制を整備します。

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カウンターパート

なし

メンバー

石川 直人(スリランカコロンボ事務所代表)
伊藤俊介(日本事務所)
デビカ ウィーラシンハ(コロンボ事務所コーディネーター)
ブッダダーサ(中部州ワラパネ事務所コーディネーター)

予算

調整中
(住民で組織される発展委員会によって予算管理が行われています)

当事業は、「曹洞宗東光山 曹源寺 橋本大心 氏」のサポートにより実施されます。

活動報告

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進捗状況

終了

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担当者レポート

2010年10月31日に日本人二人(石川・伊藤)を含む6名のアプカスで現地を訪れました。先日に降った雨の影響で道路がぬかるみ、途中からは徒歩でガルカダウェラ村に向かいました。

温かなおもてなしを受けた後で、本格的な雨期を迎える前に工事を完成させるための問題の整理と役割分担について話し合いが行われました。
特に雨の影響で資材の搬入が遅れており、積極的に牛を使った輸送に切り替える方向で調整が進みました。



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災害復興支援活動(スリランカ)


LinkIconスマトラ沖地震にともなう被災者への支援プログラム(2005)

LinkIcon地滑り災害被災地におけるBHN充足に向けた支援(2007)

LinkIcon地滑り災害被災地における総合的支援~グリーンムーブメント・オブ・スリランカ協働事業~(2007)

LinkIcon地滑り被災者に対するBHNの充足と自立型復興促進のための自治組織力の強化(2008)

LinkIconハングランケタ郡地すべり被災民移転地における参加型水供給プログラム(2008)

LinkIcon津波移転住宅における家庭菜園導入によるゴミ問題の解決(2009)

LinkIcon地滑り被災者移転地区における住宅建設へのコンクリートブロック提供と自治組織の強化(2009)

LinkIconスリランカ北東部内戦避難民子ども支援プロジェクト~小さな笑顔プロジェクト~(2009)

LinkIcon地すべり被災地域における校舎建設と学校菜園運営を通した教育支援(2010)

LinkIcon地すべり移転地区における子どもクラブの運営(2010)

LinkIcon地すべり被災地における農業を中心とした総合的な生計向上支援(2010)

LinkIcon地すべり被災者への住宅資材の提供事業(2010)

LinkIcon北中部州洪水被災児童への学用品の緊急支援活動(2011)


災害復興支援活動(日本)


LinkIcon東日本大震災『緊急支援活動』(2011.03-05)

LinkIcon東日本大震災『復興支援活動』(2011.06-08)

LinkIcon大震災被災地へ物資を直接支援「あくしゅプロジェクト」(2011)

LinkIcon東日本大震災『中長期支援活動』(2011.08-2012.03)

LinkIcon東日本大震災『仮設住宅の住環境改善支援』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2013.04-2013.12)


地域開発事業


LinkIcon生計向上と地域の安定を目指した家庭菜園の普及活動(2007~)

LinkIcon農村地域のアトゥンゴダイシパタナ小学校校舎新築及び環境教育の普及(2008)

LinkIcon識字率向上へのチルドレン・ハッピー・プランinスリランカ~子どもが子どもに教える。そこから広がる大きな幸せの輪~(2008)

LinkIconゴミから紙を作る!エコロジカルペーパー・ワークショップによる環境教育プログラム(2008)

LinkIcon僻地農村貧困地区での分散型エネルギー普及の調査・建設プロジェクト(2008)

LinkIcon住民主体の森林再生~「貧困⇔森林破壊」負の連鎖を断ち切る~(2009)

LinkIcon干ばつ地域での女性に配慮したコミュニティ主導防災計画の立案(2009)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市ボルゴダ湖の自然環境保全(2009)

LinkIcon僻地農村の子どもへのコンピューター&インターネット技術の普及活動(2009)

LinkIcon僻地農村のティッサカニトゥ小学校修繕および菜園による栄養改善事業(2009)

LinkIconウィルガムワ郡の教育設備の整備および教育の重要性についての啓発事業(2009)

LinkIcon食料・平和の確保に資する家庭菜園&有機農業普及のための農業研修センターの設立(2009)

LinkIconスリランカ僻地における学校建設を通した教育支援事業(2009)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2009)

LinkIconスリランカ紛争及び津波被災地域における子どもの栄養改善とメンタルケアプログラム(2009)

LinkIconパルゴッラ幼稚園&図書館の新築プロジェクト(2010)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2010)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市・ボルゴダ湖の自然環境保全(2010)

LinkIcon水質の改善、水資源の有効利用を通した地域開発プロジェクト(2010)

LinkIconアプカスを通した直接支援スキーム「おんこ基金」プロジェクト(2010)

LinkIconスリランカと日本を結ぶアートクラフト開発プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者のフットマッサージ師就職促進プロジェクト(2010)

LinkIconガルカダウェラ幼稚園新築プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2011)

LinkIcon視力検査と視力矯正を通した子どもの健康増進と学習環境の整備(2011)

LinkIcon家庭菜園普及と農業組合および女性グループの組織強化支援(2011)

LinkIcon農業生産加工や省エネ商品の販売促進による生計向上支援活動(2011)

LinkIcon英語クラブと補講クラスの実施を通した学業支援活動(2011)

LinkIcon家畜飼育の導入による貧困削減と地域の平和促進(2012)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2012~)

LinkIcon乳牛飼育の導入と生乳販路確保による貧困削減(2013)


教育講演活動


LinkIconスリランカ・スタディツアー・コーディネート(2008)

LinkIcon北海道障害学研究会サポート活動(2008)

LinkIcon教育機関での国際協力に関する講演活動(2008)

LinkIconBOPビジネス及び社会起業に関するフィールド調査(2010)


情報の共有活動


LinkIcon現地パートナーNGO/シッダールタ チャイルド ディベロップメント ファンデーション(SCDF)