アプカス プロジェクト

project_logo1.gif
DSC_0177.JPG

地すべり被災地における農業を中心とした総合的な生計向上支援
(スリランカ中部州ヌワラエリヤ県ワラパネ郡)

現況

P1070351.JPG

2007年に発生したスリランカ中部州大規模地すべり災害。外部からの援助の手が皆無に等しかった同被災地に対して、アプカスは、発生当時から現地に事務所を開設し、緊急支援、上下水道やトイレなどのインフラの整備、教育支援、住宅資材の提供等の事業をここまで行ってきました。今年度は、復興から自立へをテーマに「生計向上」活動を展開することとなりました。

事業予定地の被災者の95%が農業従事者であり、被災前は約600~1000坪の田畑を耕作して生計を立てていました。被災後、政府は、150坪の土地を各家族に提供しましたが、住宅を建設した後に利用できる土地はごくわずかで、以前のように農業によって生計を立てていくことが難しくなっています。日々の生活も不安定な日雇い労働等に頼っているため、世帯の収入が激減しています。そのため、都市部へ出稼ぎに出る人も増えており、移転地内の男性人口が減り、労働力が必要となる住宅やインフラ整備などの復興活動の進捗にも支障をきたし始めています。また、移転に伴い、さらなる僻地へと引っ越すこととなり、特に女性が仕事を得る機会が激減している状況にあります。

活動指針

DSC_0128.JPG

活動概要

地すべり被災地での総合的な生計向上事業
①被災者への農地の提供
②家畜の提供
③野菜及び種の生産サポート
④農業振興センター建設と食品加工技術の導入
⑤ミシン提供

受益者

地すべり被災世帯200世帯前後

目的

地域の実情に立脚した「きめ細やかな生計向上支援」を行うことで、地域全体が多様に自立発展する素地を作る

活動内容

DSC_0073.JPG

実施期間

2010年4月>>2011年3月

活動計画

農地提供
移転地近隣の農地3ヘクタールを借り上げ、被災者に提供します。
また、最初の耕作に必要な資材は提供しますが、農業技術指導及び効率の良い販売促進を行うことで収入を向上させ、次年度からは自ら土地借料を捻出できるような体制を目指します。なお、農地ではトウモロコシ、タロイモ、インゲン、ナス、ゴーヤを栽培する予定です。                                 

DSC_0164.JPG

家畜提供
ヌワラエリヤ県家畜局の協力の下、乳牛の飼育を以前行っていた世帯を選び、乳牛1頭を提供します。ヤギも同様に1頭ずつ提供し、搾乳用として飼育します。
生乳はそれぞれの移転地で自家販売し、鶏は50羽を採卵用として飼育します。養蜂については、ほとんどの被災者が経験がないため、専門家による3日間の集中トレーニングを実施し、養蜂セットを提供した後も定期巡回してもらうシステムを導入します。

P1080177.JPG

野菜及び種の生産
土地の有効利用のため約10坪の家庭菜園を開始し、自家消費する野菜を少しでも確保し食費の軽減を図ります。また、需要の高い品種の種を栽培・採取・出荷することで、収入の増加を目指します。
キノコ栽培では、14日間のトレーニングを実施した後、栽培キットを提供します。また、菌糸を詰めたパックを農業振興センターにて集中的に生産し、適宜提供する予定です。

農業振興センター建設と食品加工技術の導入
農業振興センターを建設し、食品乾燥機及び袋詰め機を設置し、各家庭で栽培した野菜や種を集約し、産地直売の形で販売を促進します。乾燥機を使うことにより、今まで収穫集中期には余剰分が発生して廃棄されていたトマト等の農産物の有効利用が可能となり、地域の経済発展の産業に成長させたいと考えています。
また、乾燥キノコなど長期保存が可能で付加価値が生まれる商品の開発を進め、収入の安定向上を図ります。将来的に、同センターは復興委員会及び行政(郡事務次官)によって共同運営され、地域全体の振興に貢献する中枢機関となることを目指しつつ、既存の農業組合の連携強化の場としても活用していきます。

ミシン提供
裁縫技術のある世帯を選び、ミシンを提供します。

メンバー

石川 直人(スリランカ現地駐在/コーディネーター)
伊藤俊介(国内事務所/コーディネーター)
ダグラス チャンダナ クマーラ(スリランカ現地コーディネーター)
デーヴィカー ヴィーラシンハ(スリランカ現地コーディネーター)
D.L ブッダダーサ(スリランカ現地コーディネーター)
ニュートン ウィジェーシンハ(スリランカ現地コーディネーター)

予算

調整中です

当プロジェクトは、国際ボランティア貯金の配分を受け、実施されます。

活動報告

DSC_0149.JPG

進捗状況

終了

DSC_0011.JPG6月下旬から土地の造成が始まった農業振興センター。山あり谷ありで建設は進んでいます

実施レポート

IMG_1106.JPG

○養蜂

6月下旬に養蜂トレーニングを終了した18名に対して、養蜂に必要な道具を配布しました。その後、巣箱を設置し、養蜂をスタート。18名中、10名の巣箱では女王蜂が定着しない問題が発生したものの専門家が塗料や巣穴サイズの調整を指導し、改善を行っています。

○きのこ栽培

6月下旬に政府が運営しているウィダータ生計向上技術センターの協力を受けて、住民へキノコ栽培のワークショップを開催、9名の住民が参加しました。その後、きのこ培地の製造を開始する予定でしたが、菌を配布しているガンノール農業研修センターにおいて、センターの修復作業が行われており、菌の配布を一時停止しているという理由で、培地の製造が7月下旬まで遅れました。
培地の製造と共に、キノコ栽培用の小屋建設は、住民が各自行いました。レンガで壁を作り、通気を確保するために麻布を利用した窓を設置しました。

○ヤギ・ウシ

6月初旬、家畜の飼育を始める住民を対象に、地域家畜管理事務所にて講習が行われました。獣医師より家畜飼育における基本的な注意事項等を学び、家畜登録について説明を受けました。また、家畜購入にあたって獣医師の推薦が必要となることから、家畜の選定及び購入は家畜管理事務所に委託する事としました。7月下旬に地域家畜管理事務所の獣医師によって牛とヤギが住民に届けられました。

○養鶏

7月下旬にヒヨコ510羽を住民に届けました。フィールドスタッフが細やかな飼育計画を立て、各戸を定期的に訪問し、出荷までサポートを行っています。

IMG_0851.JPG

○家庭菜園・種栽培

5月下旬に、デッロワッテ移転地区、ウダマードゥラ移転地区、ロックランド移転地区、ニルダンダーヒンナ・エゴラカンダ移転地区(両移転地区で共同開催)において、順次家庭菜園のワークショップを開催し、野菜栽培セットを配布しました。当初は、種採集用の栽培セットの配布を計画していましたが、講師の農業指導官との日程が合わなかったため、6月に延期されました。

○ミシン

6月中旬に郡事務次官の推薦によりミシンを提供する受益者を決定し、ミシンの配布を行いました。

プロジェクトトップへ

災害復興支援活動(スリランカ)


LinkIconスマトラ沖地震にともなう被災者への支援プログラム(2005)

LinkIcon地滑り災害被災地におけるBHN充足に向けた支援(2007)

LinkIcon地滑り災害被災地における総合的支援~グリーンムーブメント・オブ・スリランカ協働事業~(2007)

LinkIcon地滑り被災者に対するBHNの充足と自立型復興促進のための自治組織力の強化(2008)

LinkIconハングランケタ郡地すべり被災民移転地における参加型水供給プログラム(2008)

LinkIcon津波移転住宅における家庭菜園導入によるゴミ問題の解決(2009)

LinkIcon地滑り被災者移転地区における住宅建設へのコンクリートブロック提供と自治組織の強化(2009)

LinkIconスリランカ北東部内戦避難民子ども支援プロジェクト~小さな笑顔プロジェクト~(2009)

LinkIcon地すべり被災地域における校舎建設と学校菜園運営を通した教育支援(2010)

LinkIcon地すべり移転地区における子どもクラブの運営(2010)

LinkIcon地すべり被災地における農業を中心とした総合的な生計向上支援(2010)

LinkIcon地すべり被災者への住宅資材の提供事業(2010)

LinkIcon北中部州洪水被災児童への学用品の緊急支援活動(2011)


災害復興支援活動(日本)


LinkIcon東日本大震災『緊急支援活動』(2011.03-05)

LinkIcon東日本大震災『復興支援活動』(2011.06-08)

LinkIcon大震災被災地へ物資を直接支援「あくしゅプロジェクト」(2011)

LinkIcon東日本大震災『中長期支援活動』(2011.08-2012.03)

LinkIcon東日本大震災『仮設住宅の住環境改善支援』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2013.04-2013.12)


地域開発事業


LinkIcon生計向上と地域の安定を目指した家庭菜園の普及活動(2007~)

LinkIcon農村地域のアトゥンゴダイシパタナ小学校校舎新築及び環境教育の普及(2008)

LinkIcon識字率向上へのチルドレン・ハッピー・プランinスリランカ~子どもが子どもに教える。そこから広がる大きな幸せの輪~(2008)

LinkIconゴミから紙を作る!エコロジカルペーパー・ワークショップによる環境教育プログラム(2008)

LinkIcon僻地農村貧困地区での分散型エネルギー普及の調査・建設プロジェクト(2008)

LinkIcon住民主体の森林再生~「貧困⇔森林破壊」負の連鎖を断ち切る~(2009)

LinkIcon干ばつ地域での女性に配慮したコミュニティ主導防災計画の立案(2009)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市ボルゴダ湖の自然環境保全(2009)

LinkIcon僻地農村の子どもへのコンピューター&インターネット技術の普及活動(2009)

LinkIcon僻地農村のティッサカニトゥ小学校修繕および菜園による栄養改善事業(2009)

LinkIconウィルガムワ郡の教育設備の整備および教育の重要性についての啓発事業(2009)

LinkIcon食料・平和の確保に資する家庭菜園&有機農業普及のための農業研修センターの設立(2009)

LinkIconスリランカ僻地における学校建設を通した教育支援事業(2009)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2009)

LinkIconスリランカ紛争及び津波被災地域における子どもの栄養改善とメンタルケアプログラム(2009)

LinkIconパルゴッラ幼稚園&図書館の新築プロジェクト(2010)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2010)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市・ボルゴダ湖の自然環境保全(2010)

LinkIcon水質の改善、水資源の有効利用を通した地域開発プロジェクト(2010)

LinkIconアプカスを通した直接支援スキーム「おんこ基金」プロジェクト(2010)

LinkIconスリランカと日本を結ぶアートクラフト開発プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者のフットマッサージ師就職促進プロジェクト(2010)

LinkIconガルカダウェラ幼稚園新築プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2011)

LinkIcon視力検査と視力矯正を通した子どもの健康増進と学習環境の整備(2011)

LinkIcon家庭菜園普及と農業組合および女性グループの組織強化支援(2011)

LinkIcon農業生産加工や省エネ商品の販売促進による生計向上支援活動(2011)

LinkIcon英語クラブと補講クラスの実施を通した学業支援活動(2011)

LinkIcon家畜飼育の導入による貧困削減と地域の平和促進(2012)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2012~)

LinkIcon乳牛飼育の導入と生乳販路確保による貧困削減(2013)


教育講演活動


LinkIconスリランカ・スタディツアー・コーディネート(2008)

LinkIcon北海道障害学研究会サポート活動(2008)

LinkIcon教育機関での国際協力に関する講演活動(2008)

LinkIconBOPビジネス及び社会起業に関するフィールド調査(2010)


情報の共有活動


LinkIcon現地パートナーNGO/シッダールタ チャイルド ディベロップメント ファンデーション(SCDF)