アプカス プロジェクト

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識字率向上へのチルドレン・ハッピー・プランinスリランカ~子どもが子どもに教える。そこから広がる大きな幸せの輪~
(スリランカ北中部州の中の6つの教育行政区)

現況

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スリランカは、途上国の中においても、90%以上の識字率を維持してきました。ところが近年、格差の波が教育界にも入り込み、地方・僻地の学校は“発展” から取り残され、都市の学校はより充実した教育が行われている傾向があります。さらに、25年間続く内戦により紛争地域及びその隣接地域における教育レベルは著しく低下しており、子どもが平等に教育を受ける権利が保障されない状況にあります。そして、それは貧困の連鎖拡大にも影響を与えています。

「読み書きクラブ」実施を実施する北中部州は、中心都市コロンボより200キロ北上した貧しい農村が点在する地域であると共に、反政府軍との戦闘が続く北東部地域との隣接県でもあります。

“僻地の農村”と“内戦”という二つの影響が複雑に絡み合い、当該地域の教育レベルは他の地域と大きなギャップが広がりつつあります。その1つが識字率の低下です。正式な統計はないものの、関係者の話では、識字率が60%に低下している地域もあります。事業地域のWahalkada小学校は全校生徒196名に対して、読み書きができない生徒が75名もいます。約4割の子どもが、自分のIDカードを読むことすらできないのです。これらの地域では、教育機間(学校等)への人材的・予算的な配分も少なく、読み書きができない子どもへのきめ細かな支援が出来ない状況が続いており、それが識字率の向上を一層難しくさせています。

当団体は、今年4月から北中部州において図書館の整備などの教育支援をスリランカ現地NGOシッダールタ・チャイルド・ディベロップメント・ファンデーション(SCDF)と共に行ってきました。そんな中、統計上にある数字と実際の現状があまりにも違うことにショックを受け、識字率向上に向けた事業の展開が必要だと考え、「読み書きクラブ」を開催しました。

活動指針

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活動概要

北中部州における「読み書きクラブ」の開催

受益者

スリランカ北中部州の中の6つの教育行政区Galenbidunawewa地区、Kebithigollewa地区、Willachhiya地区、Kekirawa地区、Elahera地区、Higurankgoda地区に住む100人の子ども

目的

識字能力の向上
親との信頼関係の構築
公的教育機関・教育支援NGO・住民の連動による子どもの教育資源ネットワークの向上
子どもが子どもに教えることによる思いやりの心の醸成

活動内容

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実施期間

2008年10月>>2009年1月

活動計画

当法人として、読み書きクラブ開催のサポートを行いつつ、スタッフを派遣します。
「読み書きクラブ」では、スリランカにおいて、紛争や貧困の影響で識字率が低い北中部州の6つの教育行政区の子ども100人を対象として開催します。3カ月に渡り、当団体のファシリテーターとパートナーNGOであるシッダールタ・チャイルド・ディベロップメント・ファンデーション(SCDF)を中心に、「読み書きクラブ」を週1~2日のペースで継続的に開催し、広域かつ長期的な識字率の向上を目指します。

100人の読み書きを学習する子どもに対して、同地域から選出した100人の「読み書きサポーター」の子どもがつき、「読み書きクラブ」の時間外である自宅や学校内での学習をサポートします。
教育省・学校職員や子ども支援NGOと連携し、「子どもが子どもに1対1で教える学習スタイル」を用いることにより、その学習意欲の持続性だけではなく、子ども同士の連帯感や思いやりの心を育てる効果が期待できます。

実施期間が予算の関係上3カ月しか実施できませんが、来年度に向けた長期的な教育支援の第一歩として当活動を位置づけており、親や教育関係者との関係の構築等、地域の教育環境の調査も行います。
カウンターパート

・スリランカ識字能力開発機構(RCEP),
・スリランカ教育省
・シッダールタ・チャイルド・ディベロップメント・ファンデーション(SCDF)

メンバー

石川 直人(現地コーディネーター)
Mr. Upul Aberathuna(現地コーディネーター)
伊藤 俊介(国内調整業務)
Ms.Nilani Weragoda(SCDF代表)

予算

当法人として62千円

パートナーNGOであるSCDFに対して、このプロジェクト開催に対する寄付金が多数寄せられました。

活動報告

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進捗状況

終了

担当者レポート

2008年10月から開催された「読み書きクラブ」は、当初より規模を縮小しながらも終了しました。
教えた子、教えられた子、双方の中で新たな信頼関係が生まれ、有効な教育資源の活用という観点からも優れているだけでなく、子ども自身の様々な面での成長を助ける効果も確認されました。

教育の格差については、日本でも大きな問題となっていますが、その大半は、教育を統括する行政への批判が占められている印象を受けます。スリランカでは、特に当該活動を行ったような貧困地域では、教育の改善については優先度が低く、行政に頼ってばかりはいられないのが現状です。また、貧困地域では、教員のモチベーションが低く、最低限度の識字も習得できずにいる子どもが多数いる現実から抜け出せないでいます。

このように我々日本人が、教育に対して責任があると批判したくなる行政や先生が、一種の機能不全に陥っています。そういう意味でも、我々やSCDFのようなNGOが現地に入り、貢献できることは多々あるのではないかと考えらされた活動でした。

現在、北部でのスリランカ政府軍とLTTE の戦闘は続いており、災害や戦乱の影響で心に傷を持った子どもへのストレス緩和のプログラム、教育支援等の必要性が今後さらに増してくると考えています。

また、教育に対する理解の不足は、親自身が教育を受けてこなかったということに大きな原因があります。しかし、同時にそういった親が貧困に陥ってしまい、子どもを労働力として考えざるおえないという悪循環が発生しています。
このように教育は、貧困と深く相関していることから、親の教育の意義に対する認識を深めてもらうワークショップの開催と合わせて、子育てに長期的な展望を持てるような生計をサポートする仕組みを構築することが重要であると考えています。

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災害復興支援活動(スリランカ)


LinkIconスマトラ沖地震にともなう被災者への支援プログラム(2005)

LinkIcon地滑り災害被災地におけるBHN充足に向けた支援(2007)

LinkIcon地滑り災害被災地における総合的支援~グリーンムーブメント・オブ・スリランカ協働事業~(2007)

LinkIcon地滑り被災者に対するBHNの充足と自立型復興促進のための自治組織力の強化(2008)

LinkIconハングランケタ郡地すべり被災民移転地における参加型水供給プログラム(2008)

LinkIcon津波移転住宅における家庭菜園導入によるゴミ問題の解決(2009)

LinkIcon地滑り被災者移転地区における住宅建設へのコンクリートブロック提供と自治組織の強化(2009)

LinkIconスリランカ北東部内戦避難民子ども支援プロジェクト~小さな笑顔プロジェクト~(2009)

LinkIcon地すべり被災地域における校舎建設と学校菜園運営を通した教育支援(2010)

LinkIcon地すべり移転地区における子どもクラブの運営(2010)

LinkIcon地すべり被災地における農業を中心とした総合的な生計向上支援(2010)

LinkIcon地すべり被災者への住宅資材の提供事業(2010)

LinkIcon北中部州洪水被災児童への学用品の緊急支援活動(2011)


災害復興支援活動(日本)


LinkIcon東日本大震災『緊急支援活動』(2011.03-05)

LinkIcon東日本大震災『復興支援活動』(2011.06-08)

LinkIcon大震災被災地へ物資を直接支援「あくしゅプロジェクト」(2011)

LinkIcon東日本大震災『中長期支援活動』(2011.08-2012.03)

LinkIcon東日本大震災『仮設住宅の住環境改善支援』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2013.04-2013.12)


地域開発事業


LinkIcon生計向上と地域の安定を目指した家庭菜園の普及活動(2007~)

LinkIcon農村地域のアトゥンゴダイシパタナ小学校校舎新築及び環境教育の普及(2008)

LinkIcon識字率向上へのチルドレン・ハッピー・プランinスリランカ~子どもが子どもに教える。そこから広がる大きな幸せの輪~(2008)

LinkIconゴミから紙を作る!エコロジカルペーパー・ワークショップによる環境教育プログラム(2008)

LinkIcon僻地農村貧困地区での分散型エネルギー普及の調査・建設プロジェクト(2008)

LinkIcon住民主体の森林再生~「貧困⇔森林破壊」負の連鎖を断ち切る~(2009)

LinkIcon干ばつ地域での女性に配慮したコミュニティ主導防災計画の立案(2009)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市ボルゴダ湖の自然環境保全(2009)

LinkIcon僻地農村の子どもへのコンピューター&インターネット技術の普及活動(2009)

LinkIcon僻地農村のティッサカニトゥ小学校修繕および菜園による栄養改善事業(2009)

LinkIconウィルガムワ郡の教育設備の整備および教育の重要性についての啓発事業(2009)

LinkIcon食料・平和の確保に資する家庭菜園&有機農業普及のための農業研修センターの設立(2009)

LinkIconスリランカ僻地における学校建設を通した教育支援事業(2009)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2009)

LinkIconスリランカ紛争及び津波被災地域における子どもの栄養改善とメンタルケアプログラム(2009)

LinkIconパルゴッラ幼稚園&図書館の新築プロジェクト(2010)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2010)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市・ボルゴダ湖の自然環境保全(2010)

LinkIcon水質の改善、水資源の有効利用を通した地域開発プロジェクト(2010)

LinkIconアプカスを通した直接支援スキーム「おんこ基金」プロジェクト(2010)

LinkIconスリランカと日本を結ぶアートクラフト開発プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者のフットマッサージ師就職促進プロジェクト(2010)

LinkIconガルカダウェラ幼稚園新築プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2011)

LinkIcon視力検査と視力矯正を通した子どもの健康増進と学習環境の整備(2011)

LinkIcon家庭菜園普及と農業組合および女性グループの組織強化支援(2011)

LinkIcon農業生産加工や省エネ商品の販売促進による生計向上支援活動(2011)

LinkIcon英語クラブと補講クラスの実施を通した学業支援活動(2011)

LinkIcon家畜飼育の導入による貧困削減と地域の平和促進(2012)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2012~)

LinkIcon乳牛飼育の導入と生乳販路確保による貧困削減(2013)


教育講演活動


LinkIconスリランカ・スタディツアー・コーディネート(2008)

LinkIcon北海道障害学研究会サポート活動(2008)

LinkIcon教育機関での国際協力に関する講演活動(2008)

LinkIconBOPビジネス及び社会起業に関するフィールド調査(2010)


情報の共有活動


LinkIcon現地パートナーNGO/シッダールタ チャイルド ディベロップメント ファンデーション(SCDF)