アプカス プロジェクト

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農村地域のアトゥンゴダイシパタナ小学校校舎新築及び環境教育の普及
(スリランカ北西部州プッタラマ県コットカッチエ郡)

現況

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当該地においてGMSLが家庭菜園事業を2年半行っている。その活動を通して、当該地の小学校への支援の要請が上がっていた。

その上で以下のプロジェクトを実施する
1:学校新築プログラム
2:環境教育プログラム

2008年3月6日に事業地を訪問し関係者との会議を開催。以下その報告である。
会議参加者:小学校校長、教師1名、郡行政官、郡貧困対策官、学校発展委員会(親7名)、Nimal(GMSL農業担当)、Keerthi(GMSL・当事業の総合コーディネータ)、Lal(GMSL・コーディネータ)、Dinushika(GMSL・カウンセラー)、アプカス石川

学校の状況:1年~9年まで110名の生徒がいる。先生は9名。1986年に学校は始まり、現在、2つの校舎と仮校舎が1つあるが、スペースの不足のため、1つのクラスを2つに分けて使っている。図書館や実験室などはなく、多くの村の子供(比較的お金がある)が、よい学習環境を求めて、離れた街の学校に通う。教育界の格差も拡大している。

The people who are living in Athungoda are small farmers and poor. Lack of infrastructure facility, lack of knowledge transferring could be seen in this remote area. The GMSL decided to support for agricultural enhancement through the sustainable agriculture programme. It is going forward successfully. Then the villagers presented various kind of lack of needs in the village. Their first priority was the school building. According to that we proposed this for you to get the support. We would like to thank for your setting in for the support.
The GMSL made aware the community on the project before begging made a peoples committee to lead and monitor the project. The project could be achieved the main targets through the community participation and ownership. The divisional secretariat office is assist technically.

活動指針

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活動概要

1:学校新築プログラム
2:環境教育プログラム

受益者

110名生徒
先生9名
その他近隣校区内住民

目的

学校新築による教育インフラの整備及び教育へのモチベーション向上
環境教育を通しての環境意識の向上
地域住民との連携の強化

活動内容

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実施期間

2008年4月>>2009年3月

活動計画

その上で以下のプロジェクトを実施する
1:学校新築プログラム
2:環境教育プログラム

以下は、中期までの活動実施報告です

1-1 Initial Discussion (06/03/2008)

At the initial discussion, the GMSL just discussed about the common problems, future development goals, occupations and what is Green Movement, What it is doing, what we are going to do, our network, goals and objectives etc… The main objective of that discussion was the recognition and makes a better relationship between the Green Movement and community. And School Development Committee has formulated.
1-2 Community Meeting through PLA (Participate Learning and Action)
(07/04/2008)

The 2nd meeting was held after a month of the initial discussion focusing on creating their village development plan. After prioritizing the facts we were given belonged to their future development plan, the education development was the first thing in the priority list. For finding out the real breakdown of the education development, a problem tree and a priority list was made by the community under our facilitation at the meeting.

Finely, lack of building was highlighted in the priority list made by the community and took a decision to construct a new building for the school on sharing responsibilities. At the end of the second meeting the community was aware by the GMSL to ready and come to the next meeting to make an action plan for the building.

1-3 Making the Action Plan (08/04/2008)

The 3rd meeting was held after a day of the 2nd meeting. At that meeting the community itself made an activity plan under our facilitation and agreed to give their support as the best as they could to the construction phase.

2. Construction phase
2-1 Key stone ceremony (17/05/2008)

The key stone seramoney was held successfully with the participation of the Deputy Fisheries Minister, Mr. Neomal Perera, Deputy education Director of the Divisional Education Office (Puttalam), Mr. Newtan Sirimanna, All staff members of Athungoda Isipathana vidyalaya and almost all of the community members of the village
2-2 Foundation (01/07/2008)

By the time being, all the works of to the foundation has bee finished successfully and planning for starting other construction works. School Development Committee took the responsibility on their side to succeed the Programme and run the whole role qualitatively. More than 80 people voluntarily participated in the construction. The whole community participation for finishing the foundation as follows

Demarcating the selected area and initial works/73名
Transporting bricks/21名
Providing non skill labour/39名
Providing water/3名
Providing skill labour (for 10 days)/29名

3. Environmental Education Programme
3-1 Initial discussion (21-22/05/2008)

We discussed with Director of Zonal Education Office (Government Body). And explained our objectives on the programme.

カウンターパート

Green Movement of Sri Lanka(グリーンムーブメントオブスリランカ)

津波災害支援をきっかけに、2004年より当会のスリランカで活動に対してカウンターパートとして協力を得たり、GMSLの若手スタッフの人材育成等に協力をしたりと相互の協力関係を維持している。

当団体は、日本側の調整役、中間評価担当となっており、全面的バックアップを行っています

メンバー

石川 直人(現地コーディネーター)
Douglas Chandana Kumara(GMSL)
Ravindra Lal Thilakarathna(GMSL)

予算

当団体としては0円

(この事業は、グリーンムーブメント・オブ・スリランカが行い、アプカスは協働NGOとして全面的にバックアップしています。また、グリーンムーブメント・オブ・スリランカには、(財)ひろしま・祈りの石国際教育交流財団 The Peace Stone Foundationより助成が行われています)

(財)ひろしま・祈りの石国際教育交流財団

当法人は、中間評価を行い、報告書を作成いたします。

活動報告

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進捗状況

終了

担当者レポート(中間報告書)

本報告書は、ひろしま・祈りの石国際教育交流財団の助成によりグリーンムーブメントオブスリランカ(以下、GMSL)が実施している「貧困・農村地域のアトゥンゴダイシパタナ小学校校舎新築及び環境教育の普及」事業についての中間評価の結果を報告するものです。

評価実施期間:事業地視察-10月8日・9日
GMSLよりの聞き取り-10月13日・14日

評価方法  :村人(親)、行政官、GMSLスタッフと面談しインフォーマル&ファーマルディスカッションを中心の聞き取りおよび現場視察を通して、①住民
主体による新校舎建設、②環境教育の促進事業の現状及び課題を整理し
ました。

実施者    :石川直人(特定非営利活動法人アプカス)


1.住民主体による新校舎建設

概要

現在、建設は壁の設置がほぼ終了する段階である。スリランカでは通常、学校の周囲のすべての壁を屋根の高さまでは作らない。長方形の建物の短い辺だけを屋根までつなげ、残りは高さ1メートル程度の壁を作る。現在建設を進めている校舎も同様なつくりである。

労働力について:
通常建設には、石工4名と作業員6名が携わっている。作業員はすべてボランティアで、その配置は親が中心となり組織している「学校発展委員会」が調整し、すべての親が労働力の提供を行っている。石工の話では、日によって作業員の補充がうまくいかなく、作業効率が悪い時もあるとのことであった。この点は、 GMSLスタッフも確認しており、その都度「学校発展委員会」を通して親のモチベーションを高める努力をしているとのことであった。

資材について:
壁の完成後に必要となる屋根のフレーム、瓦はすでに注文済みである。当初の予定では、住民が資材の購入を行う事になっていたが、時間の問題もあり、住民が常に係ることは難しくなっている。その代わりに、校長・教員・村行政官・GMSLスタッフが協力し合い、資材購入を行っている。

予算について:
9月末日の時点で、建設予算の約45%が使われている。物価の高騰(内戦の影響でスリランカの物価上昇率はアジアで一番高い)に伴い、当初の計画よりも資材への支出が増えている。この点に関しては、GMSLが住民への説明を行い、可能な限り住民の協力を増やすことで問題を回避しようと努力している。ただ、資材の質を下げることはできないため、予算をオーバーする可能性も否定できない。
今後、注文済みの資材、セメント、ペンキなどへの支払いがあるため、10月中には建設予算のほとんどが使われる見通しである。

課題と対策:
・一番の問題として建設作業の遅れが挙げられる。当初の予定よりも約1ヵ月遅れで建設が進んでいる。原因としては、本建設では住民(親)の協力を最大限得るため、農繁期には建設を一時中止する予定で計画を立てたのだが、気候変動の影響か雨季・乾季のパターンが崩れ、予定外の雨などにより農繁期の期間が長くなった。また、当該地域では野生象による農作物への被害が大きな問題となっており、象の監視のために人手が借り出されことも原因のひとつである。対策としては、住民の協力を増やすように促すことが考えられるが、ほとんどの住民が農業で生計を立てているため、農作業の進捗状況に大きく影響されることは免れない。きめ細かなフォローアップおよび調整を行いつつ作業の効率性を高めることが必要である。

・物価高騰により予想以上の支出により予算をオーバーする可能性がある。対策として、予備費等を使うことにより全体予算の中での調整を行うことが必要である。

2.環境教育の促進事業

概要:
GMSLのスタッフが定期的に学校を巡り、基礎的な環境に関するトレーニングを行っている。このトレーニングでは、スリランカの環境問題や当該地域の問題、またなぜ環境保全をしないといけないのか?ということについてディスカッションを通しながら学びが深まることを目指している。また、知識だけではなく体で「自然」を感じることができるようにいくつかのゲームを取り入れて自然に対する感覚を研ぎ澄ますトレーニングも行っている。この活動を通して「緑を守り隊」が形成されており、今後、「緑を守り隊」を中心にほかの子どもたちへ啓発活動を広げる準備を行っている。また、それぞれの学校で植林を行う準備も行われており、来月には植林が開始される。その他には、水の確保が可能な学校を選び、小さな菜園を作り始めている。農業が主幹産業の当該地域では、昨今の、農薬による健康被害や化学肥料の値上がりなどへの対策として、有機農業技術などの持続可能な農法の普及が重要とされている。そこで、子どもが農薬を使わない農業の大切さを学ぶ「場」を提供する狙いがある。

下記の学校を対象として環境教育を進めている。
1.Athungoda Isipathana
2.Moriyakulama
3.Thonigala Nawa Adarsha
4.Swarnapaliyagama
5.Kottagama
6.Dewalahandiya Jayawardhana
7.Kivula
8.Sohonkalma
9.Karukkumaduwa
10.Hidayannagar
11.Madyama Attavilluwa
12.Uththara Attavilluwa


問題と対策:
・活動している学校(地域教育事務所=日本の市教育委員会が指定した)12校は、比較的広範囲に広がっており、一人のフィールドスタッフが定期的に学校を巡回するのが少し難しいようである。当該地域は、公共交通機関(バス)のサービスもほとんどないため、GMSLとしては、モーターバイクの一時導入を検討している。

・生徒の関心は非常に高くプログラムへも積極的に参加している。しかし、教員の積極性がまだそれほど高くないようである。プログラムの継続性や効果を考えると、教員の積極性を高めることが非常に重要となり、現在、地域教育事務所と協議を行い、教員を対象としたプログラムも検討している。

・当初の予定では12月に計画されている環境ツアーで南部の森・シンハラージャに生徒を連れてくことになっている。しかし、現在スリランカ国内の安全問題上(テロ活動がある)生徒を遠くに連れて行くことに否定的な意見が多い。最終的には、地域教育事務所の許可を得ることになるが、状況によっては訪問地が変更する可能性がある。

まとめ:
一時は学校閉鎖の危機もあったという、アトゥンゴダイシュパタナ学校。新しい校舎建設に対する地域住民・教員・生徒の期待は非常に大きい。いくつかの課題はあるものの、全ての親がボランティアとして建設をサポートしているという事は、オーナシップの醸成を促すとともに、人々は援助漬けにしないという意味で非常に大切なことである。事業地域では過去に多くの「援助」が入っていないことが功を奏しているのか、人々の事業に対する積極性が非常に高いと感じた。 GMSLは、できる限り地域力(人々の力)を活かして事業を進めていくことを念頭に置いて事業を進めているため、そのファシリテーションの効果が出ているともいえる。しかしながら、どの社会にも共通していることかもしれないが、本事業においても一部の人が(校長・村人数名)非常に多くの役割を担っており、決して全ての人が平等に仕事をしているというわけではないようであった。その点においては、住民に対する更なるエンパワーが必要である。今後、関係機関の連携強化を進め、事業終了後の継続性をどのように確保するかをしっかり検討し対策を講じることが重要となる。
新しい校舎建設に対する地域住民・教員・生徒の期待は非常に大きいものの、協力者の負担の偏りに今後配慮が必要である。今後、関係機関の連携強化を進め、ハード面、ソフト面共に更なるバックアップが必要かと考えています

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災害復興支援活動(スリランカ)


LinkIconスマトラ沖地震にともなう被災者への支援プログラム(2005)

LinkIcon地滑り災害被災地におけるBHN充足に向けた支援(2007)

LinkIcon地滑り災害被災地における総合的支援~グリーンムーブメント・オブ・スリランカ協働事業~(2007)

LinkIcon地滑り被災者に対するBHNの充足と自立型復興促進のための自治組織力の強化(2008)

LinkIconハングランケタ郡地すべり被災民移転地における参加型水供給プログラム(2008)

LinkIcon津波移転住宅における家庭菜園導入によるゴミ問題の解決(2009)

LinkIcon地滑り被災者移転地区における住宅建設へのコンクリートブロック提供と自治組織の強化(2009)

LinkIconスリランカ北東部内戦避難民子ども支援プロジェクト~小さな笑顔プロジェクト~(2009)

LinkIcon地すべり被災地域における校舎建設と学校菜園運営を通した教育支援(2010)

LinkIcon地すべり移転地区における子どもクラブの運営(2010)

LinkIcon地すべり被災地における農業を中心とした総合的な生計向上支援(2010)

LinkIcon地すべり被災者への住宅資材の提供事業(2010)

LinkIcon北中部州洪水被災児童への学用品の緊急支援活動(2011)


災害復興支援活動(日本)


LinkIcon東日本大震災『緊急支援活動』(2011.03-05)

LinkIcon東日本大震災『復興支援活動』(2011.06-08)

LinkIcon大震災被災地へ物資を直接支援「あくしゅプロジェクト」(2011)

LinkIcon東日本大震災『中長期支援活動』(2011.08-2012.03)

LinkIcon東日本大震災『仮設住宅の住環境改善支援』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2013.04-2013.12)


地域開発事業


LinkIcon生計向上と地域の安定を目指した家庭菜園の普及活動(2007~)

LinkIcon農村地域のアトゥンゴダイシパタナ小学校校舎新築及び環境教育の普及(2008)

LinkIcon識字率向上へのチルドレン・ハッピー・プランinスリランカ~子どもが子どもに教える。そこから広がる大きな幸せの輪~(2008)

LinkIconゴミから紙を作る!エコロジカルペーパー・ワークショップによる環境教育プログラム(2008)

LinkIcon僻地農村貧困地区での分散型エネルギー普及の調査・建設プロジェクト(2008)

LinkIcon住民主体の森林再生~「貧困⇔森林破壊」負の連鎖を断ち切る~(2009)

LinkIcon干ばつ地域での女性に配慮したコミュニティ主導防災計画の立案(2009)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市ボルゴダ湖の自然環境保全(2009)

LinkIcon僻地農村の子どもへのコンピューター&インターネット技術の普及活動(2009)

LinkIcon僻地農村のティッサカニトゥ小学校修繕および菜園による栄養改善事業(2009)

LinkIconウィルガムワ郡の教育設備の整備および教育の重要性についての啓発事業(2009)

LinkIcon食料・平和の確保に資する家庭菜園&有機農業普及のための農業研修センターの設立(2009)

LinkIconスリランカ僻地における学校建設を通した教育支援事業(2009)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2009)

LinkIconスリランカ紛争及び津波被災地域における子どもの栄養改善とメンタルケアプログラム(2009)

LinkIconパルゴッラ幼稚園&図書館の新築プロジェクト(2010)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2010)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市・ボルゴダ湖の自然環境保全(2010)

LinkIcon水質の改善、水資源の有効利用を通した地域開発プロジェクト(2010)

LinkIconアプカスを通した直接支援スキーム「おんこ基金」プロジェクト(2010)

LinkIconスリランカと日本を結ぶアートクラフト開発プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者のフットマッサージ師就職促進プロジェクト(2010)

LinkIconガルカダウェラ幼稚園新築プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2011)

LinkIcon視力検査と視力矯正を通した子どもの健康増進と学習環境の整備(2011)

LinkIcon家庭菜園普及と農業組合および女性グループの組織強化支援(2011)

LinkIcon農業生産加工や省エネ商品の販売促進による生計向上支援活動(2011)

LinkIcon英語クラブと補講クラスの実施を通した学業支援活動(2011)

LinkIcon家畜飼育の導入による貧困削減と地域の平和促進(2012)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2012~)

LinkIcon乳牛飼育の導入と生乳販路確保による貧困削減(2013)


教育講演活動


LinkIconスリランカ・スタディツアー・コーディネート(2008)

LinkIcon北海道障害学研究会サポート活動(2008)

LinkIcon教育機関での国際協力に関する講演活動(2008)

LinkIconBOPビジネス及び社会起業に関するフィールド調査(2010)


情報の共有活動


LinkIcon現地パートナーNGO/シッダールタ チャイルド ディベロップメント ファンデーション(SCDF)