アプカス プロジェクト

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生計向上と地域の安定を目指した家庭菜園の普及活動
(スリランカ全土)

現況

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当法人は、グリーンムーブメント・オブ・スリランカ(GMSL)と共に、津波被災後の家庭菜園による栄養改善活動を行っており、07年から現在まで、スリランカ全土で、14地区の95の村において、1000戸以上の家庭菜園を住民と共に整備を行ってきました。

北海道ほどの島に2000万人の人が暮らすスリランカでは、全人口のおよそ80パーセント農業で生計を立てているという統計があります。

原油高に伴う化学肥料の高騰や異常気象の続発で、従来の化学肥料や農薬を使う農業を続けることが不可能になる零細農民や従来の作物を育てることのできなくなってしまった農民が、数多く存在します。また、地滑りや干ばつにより、生計を維持することが困難になってしまった人々の栄養改善や今後の自立へ向けた技術習得としての家庭菜園普及の重要性が増しています。

活動指針

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活動概要

家庭菜園を通した有機農業技術の普及

受益者

スリランカの農村地域に住む1400世帯の家族

目的

貧困の削減
持続型農業の知識の普及
健康の増進
農業技術獲得による生計向上
コミュニティの強化
健康な生活と環境保護の両立

活動内容

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実施期間

2007年~

活動計画

家庭菜園の普及活動については、基本的に当法人とGMSLが他のプロジェクトを行い、すでに信頼関係を築いている地域の住民からの要請に基づき行い、普及活動単独では行わないことで、活動の効率性と継続性を両立させたいと考えている。

AGRI44.jpg・住民からのニーズのヒアリング
要請の形は様々であるが、要請があった地域があれば、可能な限り現地に赴き、現地の現状把握、問題点の整理を行う。農業という観点からだけではなく、地域の住民間の関係性等コミュニティ全体の把握を行う。住民のニーズが強く、必要性が認められた場合、種子や苗、場合によってはコンポスト等を提供する。

・ワークショップの開催
初回のワークショップでは、有機農業についての基本的な講習をGMSLが出版した冊子を用いて行う。あわせて、環境と農業との関わりや食文化についてのワークショップも行う。ワークショップ後は、現地に他事業で滞在するフィールドコーディネーターが窓口となり、有機農業リーダー等の選定を行い、情報収集や問題点をリーダーを交えながら進め、技術の向上、問題への対処法を移転していく。

・行政との連動
有機農業や家庭菜園に関心を抱いている行政当局も多いことから、積極的な働きかけを行う。また、場合によっては、行政の農業担当者にも定期的に普及活動を行う菜園を訪問してもらい、情報の共有を行う。

・圃場での育種実験
伝統種、栄養や換金性の高い作物、特殊条件下で栽培可能な作物、コンパニオンプランツ等の研究を圃場で行い、適宜、現地に還元する。その際、持続可能な作物であることが、重要な要因となる。

・農業リーダーの育成
2年度目から、できる限り自らのコミュニティで、作物の種子を購入したり、苗を育種することが、重要な目標となる。その際、地域の家庭菜園リーダーに大きな役割を担ってもらうことで、この事業の継続性を強固なものにしていく。
今後は、問題点をより早急に共有するため、リーダーに中古デジタルカメラを配布し、レポートとして提出してもらうことで、リーダーと農業の専門家との距離を縮め、問題への対処能力を向上させたいと考えている。

・定期的な訪問活動
他事業で近隣地域を訪問する際は、可能な限り普及サイトにも立ち寄り、現状を把握し、適宜バックアップを行う。

なお、このプロジェクトは、2009年度に予定されている農業研修センターの設立により、さらに効果的な家庭菜園普及活動が可能になると考えている。

カウンターパート

グリーンムーブメント・オブ・スリランカ(GMSL)

メンバー

石川直人(現地コーディネーター)

予算

当法人として62千円(2008年)

来年度、当法人がメインとなり、農業研修センターの建設を行います。

活動報告

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進捗状況

実施中

担当者レポート

津波被災地での支援から始まった家庭菜園の普及。地域の安定化や生計向上にとっても非常に効果があります。また、日本の皆様の中にも、家庭菜園で汗を流すこと、そして、自分で育てたものを食べることに大きな喜びを見出している方も多数おられると思います。
当ページをお読みいただければご理解いただける通り、途上国での家庭菜園の役割は、趣味以上のものではありますが、基本的に「作る喜び」は世界共通ではないかと思っています。この作る喜びを今後も広げていければと思っています。
来年度は、家庭菜園や有機農業の普及をより大きなムーブメントに成長させるために、ウバ州モナラーガラ県で農業研修センターの建設と農場整備を行います。この施設では、農業リーダーの育成を目的とした長期研修や圃場実習を行います。

建設予定地は、シンハラ、タミル、ムスリムの3 民族が暮らす地域から等距離にあります。長年続いている内戦により民族間の“信頼する心”が破壊されている中、有機農業の研修や普及を通して、相互交流が促進され、食を通した文化への理解や“信頼する心”の再構築が進み地域の安定へ大きく寄与する取り組みであると考えています。当研修センターでは、種子バンクのような取り組みも開催する予定でいます。

また、来年度は、教育支援と学校菜園を組み合わせたプロジェクトにも取り組みます。同じくモナラガーラ県で予定されているティッサカニトゥ小学校の修繕プロジェクトで学校菜園を導入し、子どもの3割ほどが栄養失調またはその危険にさらされている当該地で、栄養改善事業を並行して行い、菜園普及の新たな可能性について活動を進めて行きたいと考えています。

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災害復興支援活動(スリランカ)


LinkIconスマトラ沖地震にともなう被災者への支援プログラム(2005)

LinkIcon地滑り災害被災地におけるBHN充足に向けた支援(2007)

LinkIcon地滑り災害被災地における総合的支援~グリーンムーブメント・オブ・スリランカ協働事業~(2007)

LinkIcon地滑り被災者に対するBHNの充足と自立型復興促進のための自治組織力の強化(2008)

LinkIconハングランケタ郡地すべり被災民移転地における参加型水供給プログラム(2008)

LinkIcon津波移転住宅における家庭菜園導入によるゴミ問題の解決(2009)

LinkIcon地滑り被災者移転地区における住宅建設へのコンクリートブロック提供と自治組織の強化(2009)

LinkIconスリランカ北東部内戦避難民子ども支援プロジェクト~小さな笑顔プロジェクト~(2009)

LinkIcon地すべり被災地域における校舎建設と学校菜園運営を通した教育支援(2010)

LinkIcon地すべり移転地区における子どもクラブの運営(2010)

LinkIcon地すべり被災地における農業を中心とした総合的な生計向上支援(2010)

LinkIcon地すべり被災者への住宅資材の提供事業(2010)

LinkIcon北中部州洪水被災児童への学用品の緊急支援活動(2011)


災害復興支援活動(日本)


LinkIcon東日本大震災『緊急支援活動』(2011.03-05)

LinkIcon東日本大震災『復興支援活動』(2011.06-08)

LinkIcon大震災被災地へ物資を直接支援「あくしゅプロジェクト」(2011)

LinkIcon東日本大震災『中長期支援活動』(2011.08-2012.03)

LinkIcon東日本大震災『仮設住宅の住環境改善支援』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2012.04-2013.03)

LinkIcon東日本大震災『コミュニティ構築支援活動』(2013.04-2013.12)


地域開発事業


LinkIcon生計向上と地域の安定を目指した家庭菜園の普及活動(2007~)

LinkIcon農村地域のアトゥンゴダイシパタナ小学校校舎新築及び環境教育の普及(2008)

LinkIcon識字率向上へのチルドレン・ハッピー・プランinスリランカ~子どもが子どもに教える。そこから広がる大きな幸せの輪~(2008)

LinkIconゴミから紙を作る!エコロジカルペーパー・ワークショップによる環境教育プログラム(2008)

LinkIcon僻地農村貧困地区での分散型エネルギー普及の調査・建設プロジェクト(2008)

LinkIcon住民主体の森林再生~「貧困⇔森林破壊」負の連鎖を断ち切る~(2009)

LinkIcon干ばつ地域での女性に配慮したコミュニティ主導防災計画の立案(2009)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市ボルゴダ湖の自然環境保全(2009)

LinkIcon僻地農村の子どもへのコンピューター&インターネット技術の普及活動(2009)

LinkIcon僻地農村のティッサカニトゥ小学校修繕および菜園による栄養改善事業(2009)

LinkIconウィルガムワ郡の教育設備の整備および教育の重要性についての啓発事業(2009)

LinkIcon食料・平和の確保に資する家庭菜園&有機農業普及のための農業研修センターの設立(2009)

LinkIconスリランカ僻地における学校建設を通した教育支援事業(2009)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2009)

LinkIconスリランカ紛争及び津波被災地域における子どもの栄養改善とメンタルケアプログラム(2009)

LinkIconパルゴッラ幼稚園&図書館の新築プロジェクト(2010)

LinkIcon僻地・農村地域の学校における水供給と衛生概念向上支援~子どもの健康改善に向けて~(2010)

LinkIconおが屑の有効利用を通したモラトゥワ市・ボルゴダ湖の自然環境保全(2010)

LinkIcon水質の改善、水資源の有効利用を通した地域開発プロジェクト(2010)

LinkIconアプカスを通した直接支援スキーム「おんこ基金」プロジェクト(2010)

LinkIconスリランカと日本を結ぶアートクラフト開発プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者のフットマッサージ師就職促進プロジェクト(2010)

LinkIconガルカダウェラ幼稚園新築プロジェクト(2010)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2011)

LinkIcon視力検査と視力矯正を通した子どもの健康増進と学習環境の整備(2011)

LinkIcon家庭菜園普及と農業組合および女性グループの組織強化支援(2011)

LinkIcon農業生産加工や省エネ商品の販売促進による生計向上支援活動(2011)

LinkIcon英語クラブと補講クラスの実施を通した学業支援活動(2011)

LinkIcon家畜飼育の導入による貧困削減と地域の平和促進(2012)

LinkIcon視覚障がい者雇用促進のためのマッサージサロンの運営(2012~)

LinkIcon乳牛飼育の導入と生乳販路確保による貧困削減(2013)


教育講演活動


LinkIconスリランカ・スタディツアー・コーディネート(2008)

LinkIcon北海道障害学研究会サポート活動(2008)

LinkIcon教育機関での国際協力に関する講演活動(2008)

LinkIconBOPビジネス及び社会起業に関するフィールド調査(2010)


情報の共有活動


LinkIcon現地パートナーNGO/シッダールタ チャイルド ディベロップメント ファンデーション(SCDF)